text & photo:RM
取材日:’26.2.19 場所:近畿車輛
取材協力:西日本旅客鉄道
JR西日本では、各地に残っていた国鉄型電車を置き換えるべく地区ごとに特色を持たせた新型電車を逐次投入してきましたが、今回新たに山口エリア向けに新型車両が投入されます。

▲今回は3両編成仕様がお披露目されました。後方には兄弟的存在の「Urara」も並んでいます。
系列は227系500番代、すなわち岡山地区に投入された「Urara」と同グループで、車番は続番が与えられています。愛称は「Kizashi(きざし)」。古語において「山口」という言葉は「物事の始まり」や「前兆」を意味しており、新型車両の導入が、山口エリアに新たな変革をもたらしていくように、また人々の暮らしや旅に良いことが起こっていくように、その「きざし」となる思いを込めたものとされています。
最大の特徴は外装のデザインで、コンセプトは「維新の陽光」。山口地区と言えば明治維新の立役者・長州藩の流れを受け継いでいることから、このテーマが与えられました。具体的には、
●夜明け前の漆黒と、そこに差し込む光をイメージした黒色×金色のシンボルカラー
●金色は細いアクセントとして黒色上にあしらい、闇を切り裂く光条(一変させるパワー)をイメージ。
●コントラストを効かせた黒金の対比で、「SLやまぐち号」にも通じる重厚さと品格を表現。
…といった基本指針が掲げられています。広島エリア用「Red Wing」では赤色、岡山エリア用「Urara」ではピンク色だった部分が黒となって、それを金色のピンストライプで引き締めている感じです。JR西日本ではこれら中国地区に投入された227系3シリーズに「統一した表情を保ちつつ、各地区の魅力や個性に配慮したエリアカラーを展開」としています(227系はこの他に近畿地区の和歌山エリアに1000番代を投入済)。
車内は「Urara」と同様で、扉間に4列の転換クロスシート、車端部にロングシートを配置。よりスムーズに乗降できるよう、出入り口付近のスペースが大きくなっています。シートのモケット色はえんじ色で、これも「Urara」と同じ色のようです。ドア上部の情報表示装置では2ヶ国語での行先案内が表示されます。

▲車内は転換クロスシート(車端部はロングシート)。
「Kizashi」は、3両編成×6本、2両編成×3本の計24両が製造予定で、導入線区は山陽本線(岩国~下関)を予定。同地区で現在運行されている115系を置き換えることになると見られます。導入時期は2026年夏以降となっています。
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