国鉄末期の1980年代頃から、一風変わった内外装の「ジョイフルトレイン」と呼ばれる車両が各地で登場しました。貸切列車や臨時列車への使用を念頭に置いて設計されており、その多くは既存の車両を改造したものでした。とはいえ、その多くは大規模な改造が施され、種車とは大きくイメージを異にした独特のスタイルも人気の要因の一つでした。
その改造元は客車から気動車、電車まで多岐に亘りますが、ここでは国鉄型電車特急の代表ともいえる485系を改造して登場したジョイフルトレインを、鉄道投稿情報局に寄せられた写真で振り返ります。この多くは車体から新造され、種車の面影はほぼないのも特徴の一つでした。

1994年登場のお座敷列車「宴」。曲面で構成された前面形状が特徴的で、灯具を車体上部にまとめてデザインしていることもあり、今なお近未来的な印象を受ける。
(鉄道投稿情報局より)

(鉄道投稿情報局より)

パステルカラーが印象的な「ニューなのはな」。幕張車両センターに配置された上に、愛称も相まって房総地区との縁が深かったが、伊豆方面へ向かったり、山梨方面への通称「ぶどう狩り臨」に充当されたりと幅広く活躍した。
(鉄道投稿情報局より)

(鉄道投稿情報局より)

(鉄道投稿情報局より)

(鉄道投稿情報局より)

小田急ロマンスカーのような展望席が特徴的な「NO.DO.KA」。1990年に登場した「シルフィード」を改装した車両であった。交直流電車の強みを生かし、北陸本線での運用に充当された際の一コマ。
(鉄道投稿情報局より)

一度見たら忘れられない前面デザインの「彩(いろどり)」。愛称表示器には液晶ディスプレイが用いられていた。白基調の塗装で、帯色が「差し色」として用いられているのが効果的。なお車体は種車の485系1000番代・1500番代のものがそのまま活用されたのも特筆される。
(鉄道投稿情報局より)

センターピラーに電照式の愛称表示器を仕込んだ「リゾートエクスプレスゆう」。専用の電源車であったマニ50 2186、通称「ゆうマニ」とともに、機関車牽引で非電化区間に乗り入れることも多くあった。なお485系を種車にしているのは4号車のサロ485-1のみであり、それ以外はサロ183・サロ189を種車としている。さらに車体は新造されたもので、種車の面影もほぼない。
(鉄道投稿情報局より)
485系改造のジョイフルトレインは、旺盛な団体需要に応えるべく客車列車を補完するような恰好で登場しましたが、その後は徐々に勢力を伸ばし、JR東日本のジョイフルトレインの主役へと成長しました。交直流電車である485系は、電化路線で保安装置が対応してさえいればほとんどの線区で走行可能であり、広い範囲での運用が想定される団体用車両としての適性が高かったように思われます。





