text & photo(特記以外):福島鷺栖
取材日:2025.10.22(特記以外)
2025年10月13日、大盛況の中2025大阪・関西万博が閉幕しました。世界各国のパビリオンの他、企業のパビリオンなども軒を連ね、会期を追うごとに来場者数は増加。その人気ぶりは連日のようにSNSなどを中心に発信され、その口コミ効果でさらに話題となりました。その会場最寄り駅となったのがOsaka Metro 中央線の夢洲駅でした。会期中に会場までのワクワク感を最高潮に高めてくれたあの駅の光景が記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。そんな会場を盛り上げてくれた夢洲駅は、万博という「お祭り」が終わった後、どのようになっているのでしょうか?今回はそんな祭の後の夢洲駅をご紹介していきたいと思います。

万博期間中は夢洲駅に隣接した東ゲートはごった返していた。
‘25.8.10 大阪・関西万博東ゲート
【写真】あの夢洲駅は今!?会期終了後の大阪・関西万博の最寄駅の姿を写真でもっと見る
■あの時と同じルートで…
万博へは西ゲートと東ゲートの二つのゲートがありましたが、駅直結の東ゲートを使われた方も多かったのではないでしょうか。中央線と接続する各駅から乗り換えて夢洲へ。かくいう私も万博へ行った際には「次はいよいよ夢洲です!」のアナウンスに心が踊りました。そんな夢洲駅へ中央線に乗って再び行ってみました。
中央線に乗り換えるとやはり大阪を東西に貫く路線とだけあって平時より乗車人数は多いのですが、会期中程の混雑は見られません。コスモスクエア駅でニュートラムへの乗り換え客を降ろすと、会期中とはうってかわって車内はがらんとします。

「夢洲」の車内案内
■人がまばらな夢から醒めた夢洲駅
コスモスクエアを出発し、がらんとした車内のまま夢洲駅に着くとわずかな乗客を降ろして、ホームは会期前のように静かになっていました。会期中に列車が次々と到着し、来場者と帰宅者でごった返していたホームがまさに夢のようです。

3つ並べられたエスカレーターと折り返しで発車していくOsakaMetro400系。ホームは人もまばら。
ホームからコンコースに上がり、広いコンコースを見渡すと、わずかに人がいる程度で、万博が終わったことを改めて実感しました。会期中も人気だった大型のサイネージには公式キャラクター「ミャクミャク」が踊っている映像が流れていたのが印象的です。
また、改札周りでは乗り越し精算機にカバーがかけられ、券売機も2台が稼働するのみという縮小営業中。意外にも改札機は全台が稼働していました。

海外ブランドの広告と併せて「ミャクミャク」の映像が流れる。最後に動画を撮りに来た方もちらほら。
2025.10.14

会期中はチャージ等で利用した方も多いのでは?ズラリと並んだ乗り越し精算機にカバーがかけられていた。

意外にも改札機は全台稼働していた。

券売機は定期券が発行できるものとそうでないものが各1台ずつ稼働していた。
■巨大広告と人のいない大階段!
会期中、改札を出ると目の前には巨大広告、そして大階段とズラリ4台とならんだエスカレーター、そして黒山の人だかりが印象的だった夢洲駅出入口も万博終了後はがらんとしていました。

会期中は多くの人でごったがえした駅出入口の大階段。会期中はあまり見ることのなかった階段広告もきれいに見ることが出来る。なおこれら壁面の広告は記事公開時点の2025年10月30日現在撤去が確認されている。

壁際の手すりは多くの人が待ち合わせなどで腰をかけたためか、塗装が剥げていた。

夢洲駅舎。万博が終わっても会場に一般客が訪れて名残惜しそうに会場を見ていた。
万博が終わった後の夢洲駅は夢から醒めたように日常に戻っており、会期中の熱気が嘘の様に静かな駅となっていました。しかし、訪問時には関係者の乗降もまだ多く、しばらくは万博関係者の足として、夢洲駅は次の夢へひと眠りついたように思います。みなさんもぜひ、次の夢への眠りについた「静かな夢洲駅」へ行ってみてはいかがでしょうか?




