185系

特集・コラム

定期列車化の特急「まほろば」、専用の「安寧」編成お披露目!

2025.03.07

text & photo:RM
取材日:’25.3.7 場所:網干総合車両所宮原支所
取材協力:西日本旅客鉄道

 JR西日本では、現在、主に土休日に設定される臨時特急「まほろば」(大阪~奈良間・おおさか東線経由)を、来る3月15日ダイヤ改正で毎週土休日運転の定期列車化します。そして4月5日からは専用の内外装にリニューアルした683系を投入、この度その第一弾となる「安寧(あんねい)」編成がお披露目されました。

▲奈良方先頭車となる3号車・クモハ683-7502。

▲中間車2号車・サハ683-6401。

▲大阪方先頭車となる1号車・クハ682-6701。

 車両は683系の初登場となる番代区分6000番代3両編成で、2編成がリニューアルされます。当面はこの第1編成「安寧」の1本体制ですが、本年秋に第2編成「悠久」がデビューする予定です。

 リニューアルコンセプトは、古事記に「国のまほろば(素晴らしいところ)」と謳われ、古くから大陸の異文化をとりいれながら、多様性を受容してきた奈良。この世が、安寧の楽園となることを想い、その文化を万世(万葉)へと守り続けてきた悠久の時間。奈良を体現する2つの魅力「安寧」と「悠久」を新生特急「まほろば」に込めたものとされ、「安寧」の外装は前面から側面肩部に掛けてえんじ色、側面の大部分を金色に仕上げました。

 シンボルマークは花弁を模した縁取りの中に唐草文様を取り入れ、絵柄としては鹿や金魚、大和野菜など奈良らしい要素を組み込んだデザインとなっています。

 車内ではシートのモケットを外装に通じるえんじ色に文様をプリントしたものに交換。全席にコンセントが設置され車内Wi-Fiも完備されます。大型荷物置場や3席分確保された車椅子スペースなども設置され、内外からの観光客の様々なニーズに応えています。

 前述の通り、3月15日以降の「まほろば」は毎週土休日に運転される定期列車となり、4月5日以降に「安寧」編成が投入されます。停車駅は大阪・新大阪・法隆寺・奈良で、所要時間はおよそ1時間。運行本数は2往復/日です。なお、「安寧」編成は3月下旬に神戸・広島・岡山で事前申込制による見学会にて展示されることになっています。

「まほろば」特設サイト

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