X（旧Twitter）にて投稿され話題となったらつた（@ratuta）さん作の漫画「オオカミが電車を運転するだけのマンガ」。柔らかな可愛らしいタッチながら、レイル・ファンのみならず実際の鉄道マンすら唸るリアルな鉄道運転描写が注目されていますが、この度ついに待望の単行本化がなされ、作品ファンの間で今話題となっています。
●「オオカミが電車を運転するだけのマンガ」ってなに？詳しい解説ページはこちら↓
■収録されるのは6作品！
単行本ではXに投稿された作品をはじめ、合計6作品を収録。本編ではタイトルの通り、主人公の「大神 俊（おおかみ しゅん）」が電車を運転するだけのマンガですが、その内容は運転方法や技法までもを作品内に採り入れており、非常に本格的なもの。実際に、鉄道の現場で働く方たちからの支持も厚く、一度実際に働いた人が読めば思わず「あるある」と頷いてしまうようなシーンも数多くあります。
また、可愛らしいオオカミたちの人間（狼？）模様も見所の一つで、主人公を中心に、同期や先輩・後輩たちといった個性的なキャラクターたちが繰り広げる物語もこの作品の魅力です。
■系式から路線図、沿線施設までを網羅した解説ページ！
また、巻末には本編で描かれる「毛央鉄道（もうおうてつどう 通称：毛鉄）」で活躍する車両たちの詳細な解説ページも収録されています。車両たちもまるで実在するかのような緻密な設定がなされており、登場年から車両の沿革や詳細なスペック、さらには改造や製造時期による形態差までもがしっかりと決められているのは驚きです。そしてある程度車両に詳しい方なら、実際に「ありそう」な車両の特性に気がついて、ちょっとニヤリとしてしまうかもしれません。こうした車両の「性格」を知ることで、本編登場人物たちが運転した際に発せられるセリフなどもより理解することができるでしょう。
そして作り込まれているのは車両だけではなく、毛鉄の路線図から沿線の施設まで事細かな設定も解説ページの見どころの一つです。架空鉄道とはいえ、ここまで作り込まれていると実在している気がしてくるほど、骨太なしっかりとした沿線の様子が描かれます。そしてこちらもよく本編を見てみると、広告や看板などに、設定された施設関連のものを見ることができるシーンもあり、これらもまた必見です。
■気になる単行本 どこで買える？
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