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京阪の「5扉車」懐かしの塗装で復活!くずはモール「SANZEN-HIROBA」5000系展示開始!

2023.04.20

text & photo:RM
取材日:’23.4.20  場所:くずはモール「SANZEN-HIROBA」
取材協力:京阪ホールディングス株式会社/株式会社京阪流通システムズ/京阪電気鉄道株式会社

 大阪府枚方市にある商業施設である「くずはモール」内の「SANZEN-HIROBA」に、今回新しく5000系のカットボディと2600系の前頭部カットモデルが展示されることとなりました。それらが4月20日に報道向けに公開されましたので、現地の詳しい様子をお伝えします。

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■ファン垂涎!懐かしの旧塗装に復刻!

 5000系は今回の展示にあたり、同車がデビューした1970年当時の仕様に復元されており、カラーリングは懐かしい緑のツートンカラーとなる一般色に、車番も切り抜きナンバーが貫通扉中央に取り付けられる形態に美しく整備し直されました。

 保存されているのは客扉2枚分の長さで、台車は1台すっぽり収まるサイズ感。カットボディではありますが、現役時代さながらの迫力は十分に感じ取ることができます。

■そもそも5000系とは?

 京阪5000系は、片側に5つの扉を配置した日本初の「多扉車」として1970年に登場しました。後年登場するJR東日本の6ドア車や、東武や営団地下鉄で導入された5ドア車と異なり、この5000系は7両編成の全車が5ドアという仕様が特筆すべき点でしょう。新製当時は珍しかったアルミ車体に、後述する座席廻りの新機軸など、鉄道史に残るエポックメイキングな車両でした。

 そんな5000系でしたが、京橋駅へのホームドア設置が決定し、他車と異なる5扉という構造により対応することができず、2021年9月に最終編成が引退しました。

■5000系の象徴「昇降式座席」は動体で保存!

 5000系は5扉あるうちの2扉を「ラッシュ用ドア」として普段は締め切っており、平日朝の通勤時間帯のみドア部の座席を「跳ね上げ」て、乗り降り可能とする機構が最大の特徴です。そんな5000系のアイデンティティとも言える昇降式座席を、このカットボディでは動体で保存しています。今回の報道公開では実際に動いている様子を撮影することができたので、こちらのTwitter動画でぜひご確認ください!

 

 なお、座席の昇降実演はイベント時などで実施する予定となっており、普段は固定されているとのこと。オープン直近では2023年4月21日(金)〜23日(日)13:00~/13:30~/14:00~/14:30~/15:00~の計5回実演が行なわれる予定となっています。

■3000系「テレビカー」と並ぶ5000系

 2014年より「SANZEN-HIROBA」にて保存展示されている京阪旧3000系「テレビカー」と、通路を隔てて並ぶ形でこの5000系は展示されます。京阪電車懐かしの旧特急色と旧一般色がついに並ぶ光景を再び見られるようになります。近くに来た際はぜひ寄っておきたい鉄道スポットの一つとなりそうです。

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「SANZEN-HIROBA」Webサイト
くずはモールWebサイト

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