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東武の新フラッグシップ「SPACIA X」、6種類の客席の全貌が明らかに!

2023.04.16

text & photo:RM
取材日:’23.4.15 場所:東武鉄道南栗橋車両管区
取材協力:東武鉄道

 東武鉄道では、長年活躍してきた100系「スペーシア(SPACIA)」の後継となるフラッグシップ特急として、N100系「SPACIA X」を4編成導入します。その営業開始を2023年7月15日に控え、報道公開が行われました。

▲浅草寄り6号車から見た編成全景。両端の先頭車は側窓が六角形となるのが大きな特徴。

 編成は100系と同じ6両で、浅草方からTc1+M1+M2+M3+M4+Tc2とされます(4M2T)。編成での定員は212名で、これは100系と比べると実に76名の減。バリエーション豊かな客室空間を構成し、シチュエーションに合わせて6種類の客室を選べるようになっています。

▲100系から流線形状やラグジュアリーな面影を引き継いでいます。

 車体はアルミ製のダブルスキン構体で、両先頭車両には六角形の大型窓を採用(一見トラス構造のように見える上下の三角形は黒い塗装表現)。

▲両先頭車の特徴的な六角形の側窓。

▲側面表示器は28.6インチLCD搭載ガラスサイネージを採用。構体とフラットになっており非常に整然とした印象です。

■各車の内装
 6両編成で6種類もの客席を備える「SPACIA X」。号車ごとにご紹介していきましょう。

○1号車(Tc2、東武日光・鬼怒川温泉寄り)

▲下り列車で先頭となる1号車は、定員20名の「コックピットラウンジ」となります。開放感がありシートはソファ。前面展望も楽しめます。

▲カフェカウンターでは生ビールやコーヒーを提供。

○2号車(M4)

▲「プレミアムシート」車で、定員35名。1+2列配置、シートピッチ1,200mm。シートはバックシェル構造を採用。

○3~5号車(M3、M2、M1)

▲「スタンダードシート」車で、定員は3・4号車:各56名、5号車は22名。2+2列配置でシートピッチは1,100mm。各席にコンセント設置。

▲5号車に設置されている「ボックスシート」(1名×4席)は、半個室となっており、大き目のテーブルでテレワークも可能。

○6号車(Tc1、浅草寄り)

▲6号車最前部は定員7名の「コックピットスイート」。前面展望をグループで独り占めできる構造で、プライベート空間的な演出となっています。

▲100系を踏襲した「コンパートメント」(4名用個室)が4室設置されています。

その他の設備、運転台の写真などもご覧ください!

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