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最後の全国区気動車と言われるキハ40系。かつては東西南北全国津々浦々で活躍が見られましたが、さすがに急速にその数を減らしてきています。旅情をかきたてるボックスシートに今乗ろうと思ったらどこに行けばよいのか…エリア別にご紹介していきたいと思います。本記事ではJR東日本エリアをご紹介しましょう。
※なお、3月18日ダイヤ改正後の確定情報がまだ出揃わない段階のため、暫定情報が含まれることをご了承ください。
●JR東日本秋田車両センター所属車
まずJR東日本の総論となりますが、既に通常の定期列車に運用されているキハ40系は存在せず、観光列車用に改造されたものが臨時列車や「のってたのしい列車」として運転されているだけとなります。
秋田車両センターには、五能線用「リゾートしらかみ・くまげら編成」が在籍。「リゾートしらかみ」には他に「青池」「橅」の2編成がありますが、既にキハ40系改造車からハイブリッドの新製車HB-E300系に置き換わっており、キハ40系としてはこの「くまげら編成」だけが孤軍奮闘になっています。どの編成が充当されるかは公式WEBサイトに掲載されているので、狙って乗車することは容易です。なお、「くまげら編成」の種車はキハ40形とキハ48形の2形式です。
‘13.6.2 奥羽本線 秋田 P：寺尾武士
そして実は初代「リゾートしらかみ・青池編成」の先頭車2両はつい先日まで現役でした。その名を「CRUSING TRAIN」と改め、「リゾートしらかみ」編成検査時の代走や団体臨時列車用として活躍していましたが、2023年3月31日の団体臨時列車をもって営業終了しました。
‘16.5.20 東北本線 大河原 P：片平宏之（鉄道投稿情報局より）
●JR東日本小牛田運輸区所属車
先頭形状はキハ40系としての原形をよく保ちながら、側面は大胆に窓を開口し、暖かいシーズンには窓無しのトロッコ列車として運行できる「びゅうコースター風っこ」が在籍中。この車両は「のってたのしい列車」という位置づけでなく、いわゆるジョイフルトレイン的に各地に出張して臨時列車・団体列車として運行されます。この春にも比較的多数の運転機会が設けられていますので、JR東日本の臨時列車情報をチェックしてみてください。なお、「風っこ」は2両ともキハ48形が種車です。
‘21.11.7 水郡線 玉川村～野上原 P：高木宏康（鉄道投稿情報局より）
●JR東日本新潟車両センター所属車
運転スケジュールが多くて分かりやすく、新幹線で首都圏からでも比較的乗りに行きやすいのが、当センターに所属する「越乃Shu*Kura」です。キハ40・48形から成る3両編成が、新潟地区で3コースの運転を毎週末に週替わりで行っています。地酒のサービスがあるなど、大人の方向けの列車といえるでしょう。
以上、JR東日本では現役のキハ40系は3編成のみ、となっています。
‘22.9.9 信越本線 新潟～越後石山 P：鷲澤拓弥（鉄道投稿情報局より）
●会津鉄道所属車
第三セクターの会津鉄道には、1両だけキハ40形譲渡車が在籍しています。しかもこのAT-400形、片側の運転台を大改造して展望席としており、AT-350形とのペアで「お座トロ展望列車」として活躍中。連結面には元のキハ40の面影が残っているのを見逃さないでくださいね。
写真左手がAT-400形。
‘21.7.10 只見線 会津西方～会津桧原 P：木村公一（鉄道投稿情報局より）
●小湊鐵道所属車
長年、普通列車用としては国鉄キハ20形に準じたキハ200形しか存在しなった小湊鐵道ですが、その老朽化の補填としてJR東日本から5両のキハ40形を譲受し、2021年より運行を開始しています。元の塗色を活かしたもの、キハ200形に準じた小湊カラーとなったものなど塗色のバラエティがあり、また首都圏に最も近いところで、極めて原形に近い姿に乗車することができるという点では最もおススメの鉄道と言えるでしょう。
‘21.12.5 小湊鐵道 上総鶴舞 P：徳丸大樹（鉄道投稿情報局より）
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