photo:各製作者
春、新生活の始まりとともに身の回りの整理・整頓に励まなければいけない季節であったりもします。そんな中、モデラーとして手間取ってしまうのはやはりコレクションの整理なのではないでしょうか?
今回は鉄道模型誌『RM MODELS』の編集スタッフはどのように鉄道模型を整理しているのか、その様子を覗いてみましょう。
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■車両、ストラクチャー、ジオラマ… コレクションの整頓の仕方!
製作:瀧口宜慎(RMM)
鉄道模型という趣味をする上で一番場所を取るのはやはり車両。これら車両の収納は、いかにそのスペースを圧縮するかにかかっていますが、どうしてもネックになるのはその「元箱」の存在。鉄コレなどは特に2〜3両セットの箱が特に溜まりやすいのではないかと思います。ですが、元箱もコレクションの一つという見方もあるので、箱を通常のブックケースなどに詰め替えて、元箱は別で保存するという手もあります。
さらに、本来飾って眺めるためのもので、収納とは無縁に思われがちなジオラマも、いくつか作ると飾る場所も無くなっていくのも事実。特にまちまちな大きさで作ったものは一番の悩みの種。サイズにぴったりな箱を探して収納する、という他手立てはなさそうです。また、元箱からサイズを逆算して作るというのも一種の手ともいえるでしょう。
そして意外と見落としがちなのがストラクチャー類の整理。大きさがこれまたまちまちなため、元箱に入れて収納するのも収まりが良いです。ただ、ジオコレシリーズのような半キット形式のものは、一度組み立てると箱には収まりません。ここでは組み立てたジオコレを100円ショップのストックボックスに収納してみました。
■意外と便利!カラーボックスを活用しよう!
製作:根本貫史(RMM)
部屋の収納家具として定番となっている「カラーボックス」。書棚や小物の収納に便利なものですが、これにNゲージのブック型ケースを仕舞おうとすると天地方向が足りず、うまく入りません。そこでケースを「横置き」にすれば入るに入りますが、これでは床に積み重ねているのと大差はなく、しかも見栄えも良くないためとても収納しているとは言いづらいです。
そこで発想を転換し、カラーボックス自体を横置きにして使って解決できるのでは?との考えから、それを実践してみました。使い方はただ横に倒して置くだけ。何の加工も必要ありません。早速ブックケースを収納してみると余裕で収まります。ただし、余裕があるからと言ってこの隙間に余計なモノを詰め込まないこと!縦なら縦置きで、方向を統一することが美しく見せるための近道です。
また、部屋の中にカラーボックスを置くスペースがない方向けには、押入れの中に入れるという方法もあります。出し入れする頻度の少ないものを奥に、カラーボックスを手前に配置すれば、まるで据え付型の収納のようになります。特に普段から車両を段ボール箱に詰めて押し入れの中にしまっている人にはオススメです。
■収納棚にちょっと一工夫 桐すのこを使ったブック型ケース収納棚!
製作:根本貫史(RMM)
「すのこ」…かつてはお風呂場の脱衣所や洗い場の床、押し入れの湿気防止によく使われましたが、最近ではめっきり見かけなくなりました。そんな「桐すのこ」はホームセンターなどでも販売されていますが、近年のDIY人気もあり、むしろ素材としてコーナーに設けられている場合もあります。
現在は2枚組400円程度と非常にリーズナブル。ここではこの桐すのこを使って、溜まりに溜まったNゲージブック型ケースたちを収納&展示してみます。
ホームセンターなどで販売されている4枚貼りの桐すのこは、短辺が330mm、長辺が750mmという寸法が一般的。これら各すのこたちを木ネジを使って組み立て、ブック型ケースの棚としてみました。サイズ感もピッタリで非常にいい感じにまとまっています。
組み立て作業時間はおよそ20分ほどで、ノコギリによるカットで多少の音とカスは出ますが、集合住宅だとしても屋内作業が可能なレベル。何より「安く」「時短で」立派な棚が作れるのは嬉しいところです。
さらに塗装を施して設置する部屋のイメージに近づけてみました。未塗装のナチュラルな状態も捨て難いですが、塗装をすると一気に雰囲気が出て一層オシャレな感じに。これら棚1段には20箱収納できるので、メーカーや事業者、車種別にジャンルを分けて、見た目だけでなく普段から使いやすいように収納してみるといいでしょう。
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