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あと1週間!2023年春のダイヤ改正を「開業」に注目しておさらい!

2023.03.11

text:鉄道ホビダス編集部

 2023年3月18日に各社で予定されている春のダイヤ改正。今年も様々な路線や駅が開業し、いずれも利便性が飛躍的に向上することが見込まれています。今回は「新規開業」する3つの路線・駅に注目してそれぞれ詳しく見ていきましょう。

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■神奈川〜東京〜埼玉が1本に!相鉄・東急直通線

 相鉄がJR線に乗り入れたことにより悲願の都心直通を実現してから早3年。この改正で今度は東急線と相互直通運転が開始され、今度は新横浜駅、新綱島駅を経由して日吉に直結、そこからさらに都心〜埼玉県方面への直通が実現します。

 この相互直通運転のポイントはまず相鉄がカバーする神奈川県東部から、都心へのアクセスが乗り換えなしで可能になる点が挙げられます。それまでは相鉄横浜駅を経由するなどして、東急線・JR線との接続を行なう他ありませんでしたが、相鉄・東急直通線の開業により1本で渋谷・池袋・目黒といった都心部に加え、東武線・埼玉高速鉄道線などにも乗り入れることで埼玉県方面へも一気にアクセスすることが可能となりました。

 もう一つが新横浜駅を経由することにより、新幹線への乗り換えの便が相鉄側・東急側ともに格段に向上することでしょう。従来の新横浜駅は、新幹線のほかには横浜線と横浜市営地下鉄しかなく、各私鉄線から当駅にアクセスするには、いずれかの路線に一度乗り換えて向かう必要がありました。それがこの相鉄・東急直通線が開業することにより、各地から新幹線に直結することができます。またレイル・ファン的にも直通が広がることで、より車両のバリエーションや顔合わせを楽しむことができるようになるでしょう。

■「うめきた新駅」開業で大阪駅の存在感がさらに向上!

 関西では、JR大阪駅北側の梅田貨物線に、新しく大阪駅の一部として地下ホームが誕生します。ここは「うめきたエリア」とも呼ばれ、以前は旧梅田貨物駅が存在していた約24ヘクタールの区域を活用しています。当路線は「はるか」や「くろしお」といった特急列車が経由しているものの、長年大阪駅の近くを走るのにも関わらず、ホームすらなかったため通過するというなんとも歯がゆい状態が続いていました。

 ですがこの春、うめきた新駅の開業により新大阪駅や西九条駅での乗り換えがなくなり、「はるか」であれば関西空港駅〜大阪駅の所要時間が24分、「くろしお」の和歌山駅〜大阪駅では33分も短縮されます。
 また、このうめきた新駅のアクセスのため、東海道本線・大阪環状線の高架下へ新たに大阪駅西口が設けられることとなっており、ホームの西側に作られている連絡通路を使ってうめきた地下口とつながります。特急へのアクセスがより便利になることで、大阪駅の存在感が今以上に上がることとなるでしょう。

 ちなみに梅田貨物線の線路自体は、一足早く2月13日にホームがある地下線へと切り替え工事が完了。この路線は名称の通り本来は貨物線ということもあり、貨物列車の運行も行なわれていますが、一部貨物列車は急勾配ということで後補機を連結しており、興味深い運転形態が実現しました。一方それまで地上区間に存在した西梅田一番踏切が切り替えを機に廃止され、別れを惜しむファンたちで沿線は賑わいました。

■車両基地が一望!?変則ホームの新駅「幕張豊砂」!

 京葉線 新習志野~海浜幕張間に新駅「幕張豊砂(まくはりとよすな)駅」が開業します。現在設備はほぼ完成しており、あとは3月18日の開業を待つばかりとなった幕張豊砂駅ですが、この駅はどういう目的で建設されたのでしょうか?

 この駅は新習志野~海浜幕張間の両駅から共に約1.7kmほどの中間地点に存在しており、駅近くにはにはイオンモール幕張新都心があります。このイオンモール幕張新都心は、日本有数の規模を持っておりイオンモールの中でも旗艦店という位置づけですが、従来は公共交通で来店したい場合、海浜幕張駅からのバスでのアクセスとなりました。それが今回の幕張豊砂駅開業でほぼ駅直結となり、そのアクセス性は飛躍的に向上します。

 ちなみに、ホームは2面2線なのですが、元々この区間は下り線が地平、上り線が高架で、上下線の階層が異なっています。なぜこのような構造で建設されたのかというと、京葉線が元々貨物線として計画されていた際に、この地にヤードを設ける予定があった名残。そのためホームも2階建てで、下り1番線が地平、上り2番線が高架というなんとも面白いホーム配置になっています。

▲幕張豊砂駅下り1番線ホームからの光景。奥には京葉線で唯一となった209系500番代である「ケヨ34編成」が確認できる。

 また、イオンモールと反対側は、京葉線・武蔵野線の車両が所属する車両基地である京葉車両センターが隣接しており、車庫で休んでいたり入出区により出入りする車両たちを下り線ホームから望むことができます。新たなトレインビュースポットが誕生することになり、レイル・ファン的にもぜひ押さえておきたいポイントでしょう。

 新たな開業トピックスが目白押しの2023年春のダイヤ改正。それぞれ魅力や利便性が向上するものとなっており、いずれも今後の発展にぜひ期待したいです。

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