text & photo:鉄道ホビダス編集部
取材日:’23.3.5 場所:相鉄・東急直通線 新横浜駅/新綱島駅
取材協力:相模鉄道/東急電鉄/鉄道建設・運輸施設整備支援機構
いよいよ2023年3月18日の開業まであと2週間を切った3月5日に、「相鉄・東急直通線」しゅん功開業式典および新綱島駅見学会が行なわれました。式典をまず新横浜駅にて開催し、その後列車に乗り込み新横浜駅〜新綱島駅を試乗。その後新綱島駅の見学も行ないました。ここではその様子をお伝えします。
↓完成直後!新綱島駅の様子はこちら!↓
■「相鉄・東急直通線」とは?
「相鉄・東急直通線」とは、相鉄羽沢横浜国大駅から新横浜駅までの「相鉄新横浜線」、そして新横浜駅から新綱島駅を経由し日吉駅まで至る「東急新横浜線」を一体にした名称で、「神奈川東部方面線」とも総称されます。この路線の開業により、相鉄本線・いずみ野線から、東急東横線・目黒線を中心に都営三田線や埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東京メトロ南北線、副都心線、東武東上線方面へ乗り入れることにより、アクセスの便が飛躍的に向上するほか、新横浜駅を経由することで東海道新幹線への乗り換えの利便性も上がる路線となっています。
なお運用方法は上下分離方式を採用しており、設備保有は鉄道・運輸機構が、営業は相鉄と東急が行なうことになっています。開業は2023年3月18日を予定しており、現在各路線にて試運転が繰り返し行なわれ、現在着々と準備が進められています。
◆新横浜駅の様子はどんな感じ?
一足早く!試運転列車が行き交う開業前の相鉄・東急直通線「新横浜駅」に潜入!
■新綱島駅の全貌が明かされる!
今回は、この「相鉄・東急直通線」のしゅん功式典のほか、列車の試乗会と新横浜駅と同じく新たに開業予定の「新綱島駅」の見学会も開かれました。式典終了後、列車に乗り込みそのまま発車。快調にスピードを上げてゆき、今回の目的地である新綱島駅に到着しました。
ホームは1面2線、1番線が新横浜・相鉄線方面、2番線が日吉・東急線方面となっています。また、今回の試乗車には相鉄20000系の20103編成が充当され、新綱島駅で東急5050系4000番代 4108編成と顔を合わせました。
今回開業する新綱島の駅デザインコンセプトは「綱島の町の移り変わりを感じる駅」としており、川の町、桃の町、温泉の町、という要素をそろえた歴史深い綱島の町の移ろいを駅デザインに表現されています。
地下4階に位置するホームは、青系の色合いが多く使用されていますが、こちらは鶴見川のほとりで発展してきた歴史を表現。落ち着いた駅ホームの雰囲気となっています。改札階コンコースにはLEDにより発光するガラスパネル(導光板)のデザインウォールを設置。こちらは桃栽培の町として発展してきた綱島を桃の木のシルエットで表現し、春夏秋冬の季節の移ろいをLEDによって美しく光り輝きます。
なお、こちらのLEDライトは色を常に変化する設定のほか固定させることもでき、今後の運用を検討していきたいとしていました。
また、温泉の町という側面もある綱島をイメージして、柱も独特な意匠が凝らされています。柱には、綱島温泉の特徴とされた黒い湯「黒湯」をイメージしたタイルが貼られており、シックなブラウン際立つ美しいデザインとなっています。
従来からある東急東横線の綱島駅からも徒歩3〜4分の距離感となっておりアクセス性も抜群。駅の今後の発展に期待したいですね。
1985年の運輸政策審議会で位置付けられて以来、40年近い時を経てついに実現した相鉄と東急の直通と新横浜駅の開業。神奈川県から都心部、さらにはその先の埼玉方面、さらには新横浜駅を経由することで新幹線からの利用も便利になることで、新たな人々の流れが形成されるであろうこの直通線、2週間後の開業が非常に待ち遠しいところです。
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