making:瀧口宜慎(RMM)
photo(特記以外):青柳 明(RMM)
毎月さまざまな製品が生産されている鉄道模型の世界。「あれもほしい、これもほしい」という思いだけでひたすら買い続けていると、気が付けば部屋は模型の山。そこから模型を引っ張り出すのも困難…という方は多いのでは?さらに整理ができてないと買ったことも忘れて同じ車両、同じ部品を何度も買ってしまう…なんてことにも引き起こしがちです。整理整頓するために各社から販売される車両ケースに入れるのが一番良いのですが、これらケースもなかなか高く、コレクションの増えるスピードに追いつきません。ここではそれほどお金をかけず、かつ魅力的な収納を考えてみます。
↓こちらでは収納方法を写真で解説!↓
■鉄道会社・路線別に収納
収納するうえでやりがいを感じさせるのは、やっぱり収まった時の美しさではないでしょうか。特に鉄道会社ごとや路線ごとに統一させ、同じカラーリングでまとめるとその美しさは際立ちます。それぞれバラバラに売っているものを、駆けずり回って揃えた時の感動はひとしお。その感動を車両ケースでいつまでも眺めて楽しむのも良いでしよう。
■自分だけのオリジナル編成をケースにまとめる
運転会やレンタルレイアウト店などで、ほかの人とは少し違った列車を走らせたい…。そんな願望を比較的手頃に叶えられるのが、荷物列車や貨物列車など、メーカーが編成単位の列車として売っていないものを組み合わせたオリジナルの編成として走らせることでしょう。同時にこれはケースへの収納も編成単位でしておけば、いざ運転!となった時に煩わしさは感じません。
■ケースのない鉄道模型を収納する策はあるのか!?
Nゲージャーのなかには、鉄コレの増加量がすさまじいという人も多いのではないでしょうか?鉄コレそのままの紙箱はどうしてもかさばってしまうのでぜひケースに移し替えたいところ。でも集めたコレクションをすべて車両ケースに入れようとするとお金もばかにならないでしょう。そこで100円ショップで売っているA4サイズのファイルケースに、同じく100円ショップのクッション材を使って専用ケースを作ってみました。激しい移動や過重に耐えるものではないですが、写真の12両ほど収まるケースが200円程度でできてしまうので、コスパもグッド。鉄コレの整理にはおすすめです。
■16番鉄道模型に安息の地を
車両整理に本当に困っているのは16番のモデラーの人たちかもしれません。大きなスケールだけにブックケースで編成ごと簡単に…とはいきません。ここでは、日用品を使って16番の車両を保管できるかトライしてみました。写真はB4サイズのデスクトレーで、ホームセンターなどで1,200円前後で売っているもの。これにスチレンボードを切り出し仕切りとし100円ショップで購入した発泡ポリエチレン製の「クッションシート25枚入」で車両を包みました。このケースだと21m級車が8両までとそこそこ入ります。
さらに別の100円ショップで見つけた深いタイプの「A4書類BOX」。これには長手方向に21m級の車両が5本入り、まずまずの結果に。しかし高温多湿下ではケースがすぐに反ってしまったので、重ね置きや長期間の保管には注意が必要です。クッション材には「クッションテープ」で箱の内側を保護して、車両は「クッションシート」で包んでいます。長期的な実験はしていませんが、塗装への影響など気になる方には和紙で車両を包んだうえでの使用をお勧めします。
↓100円ショップケースの作り方も写真で解説!↓
限定品のみならず、一期一会なことが多い鉄道模型が故に、ついつい欲しいものを見かけると買い込んでしまいがちです。これを機に整理整頓を心がけて、自分に合ったプランで模型たちを収納してみてはいかがでしょうか?