modeling:牛久保孝一(グリーンマックス)
まとめ:瀧口宜慎(RMM)
国電ファンに根強い人気を誇る103系ですが、その中でも低運転台、非ユニット窓、一灯式ヘッドライトの原形車は、登場から引退までの間に活躍した地域やバリエーションの多さから、誰もが一度は親しんだことのある車両と言っていいでしょう。
グリーンマックス製の着色済ハイクオリティエコノミーキット国鉄(JR)103系(低運・非ユニット窓・冷改)は、以前同社からEVOシリーズとして登場し、好評を得たキットを、ディテールの確かさや組立やすさはそのままに、着色済みボディとしたうえで、同社の、今日の製品クオリティにリファインされた動力ユニット(別売り)など含め、より一層手軽で組みやすく、そして完成品以上のクオリティと満足度を得られるキットとして登場しました。
ここではグリーンマックスのスタッフであり、モデラーとしても確かで丁寧な工作のNゲージ精密加工の第一人者でもある牛久保孝一さんにクハ103(スカイブルー)を作例に、着色済みキットの工作とそのポイントを実演していただきました。
↓完成までの詳しい手順はこちら!↓
■屋根板から製作開始!
▲屋根は共通なので各車に対応した手スリのモールドが付く。クハ103には不要な前面・妻面寄りの手スリは削る。
▲ニッパーで大雑把にカットした後デザインナイフで丁寧に削る。間違っても他の部分を削り落とさないよう細心の注意が必要。
▲ピンバイスで運転台上部の無線アンテナ、信号炎管の取付穴を開ける。無線アンテナはφ0.8、信号炎管はφ0.4のドリルを使う。
↓完成までの詳しい手順はこちら!↓
■完成状態を見てみよう!
▲単純がゆえに把握の難しいといわれる103系の前面は実車のバランスを捉えた造り。ヘッドライトのレンズ内の印象も良い。
▲屋上は成型色によるグレーの濃淡の表現がされ、そのまま組み立てただけで十分な仕上がりとなる。
▲国電と言えば103系をイメージする人も多いのでは?
※こちらの記事は『RM MODELS 285 2019年5月号』の記事から抜粋しており、情報は当時のものとなります。あらかじめご了承ください。
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