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バラエティ豊かな短編成のディーゼルカーが魅力! Nゲージ鉄道模型で「マイ気動車区」を作ってみる。

2022.10.25

modeling & text:瀧口宜慎(RMM)
photo:羽田 洋

 都市部にお住まいの方だと、乗り入れる非電化路線やディーゼル列車が相対的に少ない以上、気動車の車両基地・気動車区を目にする機会は少ないかもしれません。壮大な長編成も多く見られる電車と比べ、短編成が集まる気動車区は電車区とはまた違った見どころやディテール、魅力を持つものです。ここでは給油設備などの小物が充実しているTOMIX の「機関区レールセット」をベースに「+アルファ」のストラクチャーを使って自分好みに「気動車区」を仕立ててみました。

↓詳しいジオラマのディテール写真はこちら!↓

■製品ベースに情景を作る

 ベースとした「機関区レールセット」は4線からなる車庫線と、複線機関庫が1棟、そして点検台などの小物が含められており、それらを展開したレイアウトの長手寸法は約1m、フロアーレイアウトなどでも手軽に機関区の雰囲気が楽しめる内容になっています。

 ここではこのセットに、TOMIXの詰所、ヤード照明塔を追加。さらには、内燃機関や軽油などの扱いが似ているため同居していることの多いディーゼル機関車の出入りも想定し、トミーテックの通販サイト「テックステーション」でのみ取り扱われている「手動ターンテーブル」を追加してみました。こちらのサイズ感がディーゼル機関車にピッタリのため非常に収まりが良くなっています。

 また車庫線も、ターンテーブルへの引込線を1線追加するなどアレンジし、全長1,250mm、幅300mmのボードに気動車区の情景を収めてみました。なお「機関区レールセット」に含まれるポイントは手動式なので、電動化したい場合には、「ポイントN用駆動ユニット」を各自購入し、ポイント道床部へのセットアップが必要となります。また、ターンテーブルへの引込線にも別途フィーダーとセレクタースイッチが必要です。

 全長は1,250mmからなるモジュールボードです。最近の車両基地らしく、周囲はアスファルトでの舗装がなされ、作業用自動車が乗り入れられるようになっています。「機関区レールセット」では車庫ヤードの途中に組み込むよう指定のあった安全側線は車庫出口付近に取り付け、トロッコ置き場としても機能させています。

 今回は1,250×300mmのシナベニアをベースに、「機関区レールセット」のレールをスパイクで固定の上、バラストを散布しました。このバラストの固着には、ポイントが多く駆動部へのボンド流入を防ぐため、チューブ糊と木工ボンドを混ぜたものに、バラストを混ぜてペースト状に錬ったものを使用し、線路周辺にそれを盛っています。その作業では、生乾きの時点で表面を均してやる作業で、狭いところに手が回らず、バラストの仕上げがデコボコになってしまった箇所が今回の反省点です。
 周辺の舗装道路はグレーの厚紙(ラシャ紙)を使い、最終的にはパウダーで草地を仕上げています。製品の特徴である手軽さと必要なパーツをオールインワンとしている点を活かすと考えると、バラストなどは使わずに、もう少しライトな工作でまとめてみるのも良いかもしれませんね。

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