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パワーから環境性能へ、時代の求めに応じて進化してきたディーゼル機関車の歴史【鉄道開業150周年を2分で振り返る その6】

2022.10.15

前回まで、2回に分けて電気機関車の進化についてご紹介してきましたが、ディーゼル機関車(DL)も忘れることはできません。その名のとおりディーゼルエンジンを搭載した機関車ですが、エンジンの回転スピードを変速機で変化させて動輪に伝達する「機械式」と、液体変速機を使う「液体式」のほか、エンジンで発電した電力でモーターを回転させて走る「電気式」があり、それぞれ用途によって使い分けられています。

歴代のディーゼル機関車たちをまとめてチェック!

 ディーゼル機関車が登場したのは大正時代後半、小型DLが鉱山や軽便鉄道などに採用され始めました。また、国鉄も中型のDLを研究していましたが、本格的なDLが登場したのは昭和30年代になってからのことです。国鉄では1957年に電気式の本線用大型DLのDF50形が開発され、1958年には入れ換えと小運転用に液体式の中型DLのDD13形が登場しました。

 国鉄は本線用大型機にも液体式を採用し、1962年からDD51形の量産を開始。中型機は地盤の弱い路線にも入れるDE10形やDD16形を導入しました。また、私鉄や臨海鉄道ではオリジナルのほか、国鉄の同型機も多く活躍しました。

 1990年代に入るとインバータ制御による強力な電気式DLを製造できるようになり、1992年に大型機のDF200形がデビュー。2017年には中型機のDD200形も登場しました。

 一方で、2010年には環境問題へ対応すべく、ハイブリッド機のHD300形が登場し、入れ換え機として活躍するようになりました。

それでは、また次回のコラムをお楽しみに!

※本コラムは鉄おもに掲載された「カウントダウン鉄道150周年」を再編集したものです。

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