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鉄道開業から二十数年、日本初の電車が登場したのは“あの場所”だった!【鉄道開業150周年を2分で振り返る その3】

2022.09.30

1872年の開業以来、鉄道の歴史を支えていたのは蒸気機関車でした。そしてそんな時代が20年ほど続き、最初の電車が登場したのは京都。1895年に京都電気鉄道(京電)が市内に走らせた路面電車でした。そして、その成功に続くように、各地に路面電車が次々に登場していきます。

続々と登場した「電車」たちの姿はこちらに!

 一方、鉄道線を走る郊外電車は甲武鉄道がその先駆けとなりました。それまでは蒸気鉄道を運営していた同社ですが、1904年に飯田町(現在の飯田橋駅の近く)~中野間で小型2軸電車の運転を開始します。甲武鉄道は1906年に国有化され、のちの中央線となり、国電・JRの元祖ともなったのです。

 大型車体のボギー車は、京浜急行の前身となる京浜電気鉄道が1904年に導入したのが最初だと言われています。さらに、1905年には阪神電気鉄道もボギー車を導入。1924年には南海電気鉄道が電車の長距離運転を開始します。

 なお、最初の地下鉄は1927年に開業した東京地下鉄道上野~浅草間(現在の東京メトロ銀座線)、それまで鉱山などを主に導入されていた電気機関車が本線用として用いられたのは1912年に輸入した10000形(後のEC40形)。信越本線の碓氷峠用としてアプト式を採用していました。

 このように、鉄道各社が目的に応じた車両を導入することで、その幅は急速に広がっていったのです。

それでは、また次回のコラムをお楽しみに!

※本コラムは鉄おもに掲載された「カウントダウン鉄道150周年」を再編集したものです。

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