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当初の輸入機から国産へ、そして誕生した名機の数々!日本のSLの歴史【鉄道開業150周年を2分で振り返る その2】

2022.09.22

 開業当初、SLは海外から輸入されていましたが、20年余りが経過した1893年、ついに国産第1号の860形が登場します。ボイラーなどの主要部品はイギリスから輸入していましたが、当時の鉄道庁の指揮のもと製造された、初の国産タンク式蒸気機関車でした。

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 次いで1895年には7150形「大勝号」が登場。こちらはアメリカ製7100形の予備部品で製造されたもので、現在も小樽市総合博物館でその姿を見ることができます。

 時は過ぎて国鉄の時代になってからも、国産機の開発は進みます。本線用の国産大型SLとして貨物用の9550形が1912年、初代9600形(後の9580形)が1913年に試作されました。そして、この2形式の実績をもとに二代目9600形が1913年から量産を開始。1914年には旅客用の8620形も量産体制にこぎつけました。

 8620形と9600形の成功で、国鉄は国産の蒸気機関車を次々と導入していきます。貨物用大型機のD51形やD52形、旅客用大型機のC57形、C62 形。ローカル線向けの中型機C58形や小型機C56形、タンク機のC11形、C12形など、いまも動態・静態により保存される名機関車たちが各地で活躍する、黄金期とも言える時代ではないでしょうか。

 やがて近代化の波は鉄道の世界にも訪れ、国鉄のSLは1976年3月までに営業運転から引退していきますが、大井川鐡道が同年7月から動態保存蒸機の運行を開始したことから、今日までほぼ途切れることなく蒸気機関車が力強く走る姿を見ることができています。

 とは言え、蒸気機関車の保存には、多大なるコストと手間がかかるのもまた事実。各地に残る保存機に乗りに行ったり、修復支援企画に参加するなど、この先も蒸気機関車の雄姿を見続けられるよう、盛り立てていきたいものです。

それでは、また次回のコラムをお楽しみに!

※本コラムは鉄おもに掲載された「カウントダウン鉄道150周年」を再編集したものです。

◆その1 すぐにでも見に行ける「日本初の鉄道」遺跡

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