185系

特集・コラム

150周年まであとひと月!【鉄道開業150周年を2分で振り返る その1】 すぐにでも見に行ける「日本初の鉄道」遺跡

2022.09.14

 鉄道開業150年周年が、残り1か月ほどに迫ってきました。鉄道会社をはじめとする関連企業が、この半年ほどで多数の記念企画や限定商品を登場させ、ファンならずともその盛り上がりを体感しているのではないでしょうか。
 鉄道ホビダスでも、本日より関連企画として、150年の歴史を気軽に振り返るコラムを定期的にお届けしてまいります。また、20日からはみなさんの思い出を投稿いただく企画もスタート予定ですので、ぜひお楽しみに!

鉄道博物館に展示されている1号機関車 P:Studio EVO

開業当時が垣間見えるスポット
 日本初の鉄道が走ったのは新橋~横浜間、いまより150年前の1872年10月14日のことでした。正確には、6月12日に品川~横浜間で仮開業したのち、全線で正式開業をしたのが10月14日。毎年やってくる「鉄道の日」とは、それを記念して設けられたものでした。
 日本初の鉄道を走った車両はすべてイギリスから輸入したもので、開業に備えてSL10両と客車58両が用意されました。そのうち、1号機関車と10号機関車は、いまも国内で保存・展示され、気軽に見に行くことができます。

 一方、駅設備は現在の新橋および横浜駅ともに、現在使われている駅舎は開業当時のものではありません。初代新橋駅は1914年12月20日に貨物駅の汐留駅となり、烏森駅が現在の二代目新橋駅となりました。また、汐留駅は1986年11月1日に廃止されましたが、初代新橋駅の跡地の一部は旧新橋停車場として保存されていて、2003年に駅舎が再現されました。
 対して、横浜駅も現在は桜木町駅へと名を変え、新南口付近の階段には当時の名残がレリーフなどで残っています。

 2019年に高輪ゲートウェイ駅付近で発掘された「高輪築堤」も、開業当時の空気を今に伝える鉄道遺跡と言えるでしょう。日本で最初の路線の線路は、その大部分が東海道本線となって生きていますが、高輪付近の線路は海を埋め立てた築堤の上に設置されていました。その後は周囲の海とともに埋め立てられていたものが再開発とともに再び姿を現したというわけです。現在は非公開となっていますが、一部は保存することが決まっているので、近い将来その姿を実際に見ることができるでしょう。

それでは、また次回のコラムをお楽しみに!

※本コラムは鉄おもに掲載された「カウントダウン鉄道150周年」を再編集したものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加