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「マイ鉄道」を簡単に作ろう!アップデートした配線略図エディタは何が変わった?

2022.09.10

text:鉄道ホビダス編集部

 昨年末、鉄道ホビダスで紹介したWebアプリ「配線略図エディタ」。これは誰でも簡単にブラウザ上で鉄道路線を図式化した「配線略図」を描けるツールですが、今回アップデートと新たな話題がいくつかありましたので改めてこれらをご紹介しようと思います。

◆前回の配線略図エディタ記事はこちら!
「自分だけの路線」を簡単に作れるWebアプリ「配線略図エディタ」で遊ぶ!

■そもそも「配線略図エディタ」ってなに?

 この「配線略図エディタ」はeXpresser(エクスプレッサー)さんが開発したWebアプリで、多彩な機能で配線略図を直感操作で描けるのが特徴です。線路のレベル(高さ)の変更や、「線路マーカー」ツールで各種記号を線路上に配置することもできます。また線の太さも自由に変更ができる上に、背景色や図形の色もカラーコードで指定が可能。どんな色でも自由自在に作れるので、思い描いた配線略図を作ることができます。

 描いた配線略図は保存・他のユーザーとの共有も可能で、公開か非公開を選択することができます。また他にも、自分の管理するホームページやブログに配線略図を埋め込み表示させたり(公開設定で保存することが条件)、PNG形式、もしくはSVG形式による画像出力にも対応しております。

■アップデートで信号機が置けるようになった!

 今回のアップデートの目玉となるのが、汎用的なアイコンの他、日本産業規格(JIS)に定義された鉄道信号の図記号をアイコン配置モードで配置できるようになったことでしょう。まずは図の中に配置したい信号の種類を選んでから、配線略図上をクリックすることで文字通りスタンプのように信号機の図を配置することができます。

▲現示(列車に対して示される信号の指示)できる種類により信号の図も変わるのが楽しい。

 この機能が追加され、「信号機」という概念が加わったことにより、よりリアルな配線略図を描けるようになったと言えるでしょう。実際にある配線略図を再現する際にはより実際に即したものを表現することができ、また架空の「マイ鉄道」の配線略図を作る際には、さまざまな種類の信号が配置できることから、そのチョイスにより本物のような説得力という厚みを持たせることもできるでしょう。
 なお、これらJIS規格に記載されている図記号アイコンをエディタ上で使用する場合は、鉄道の配線略図作成を目的とする場合のみ使用してください。

■製作者の愛がたっぷり!公式ガイドブックも出た!

 またアップデートとは別に新たな話題として、このWebアプリの製作者であるeXpresserさんが自ら発行した公式ガイドブックも登場しました。この本ではそもそも「配線略図とは何か?」という話から、eXpresserさんがどのような思いでこのアプリを製作したのか、そして製作者本人がこのアプリの詳しい使い方について、基本からより美しく見える描き方までわかりやすく解説している本になります。本の情報はもちろん先程のアップデート内容を反映したものとなっています。

▲配線略図が均等に美しく見える間隔…なるほど…。

 配線略図のイロハから、このWebアプリに特化した使い方がまとまっており、まさに今から「配線略図をこのWebアプリで描いてみよう」と思っている人にはピッタリのアイテムと言えるでしょう。

■動きでわかる!動画解説も作った!

◆動画はこちらから!
【簡単に配線略図が描ける!】Webアプリ「配線略図エディタ」のご紹介

 パソコンやスマホといったデバイスの画面上で作るWebアプリだからこそ、動きでその描く様子がわかれば…という方にもピッタリな動画解説も本人が製作しています。eXpresserさん自身が元々動画制作が趣味ということもあり、構成も画面キャプチャー映像を中心にわかりやすくまとめられており、こちらはこちらで直感的に理解ができるように解説されています。

▲実際に映像として動くことで、どうやって線を引くのか、どうやって立体交差を作るのか、といったものも直感的に理解ができる。


 さて、今回アップデートされた「配線略図エディタ」は下記のリンクからアクセスできます。また、動画や書籍情報などもこちらの配線略図エディタの公式ページからアクセス可能となっています。さらに、自分で配線略図を作るだけでなく、他のユーザーが作った力作も閲覧可能ですので、見るだけでアクセスするもよし、実際に作図する前に参考にするもよし、みなさま思い思いの形でぜひ「配線略図」を楽しんでみてくださいね!

配線略図エディタはこちらからアクセス!

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