text & photo:RM
取材日:’22.8.6 場所:東急電鉄 長津田検車区
取材協力:東急電鉄
東急電鉄では、東横線にロング・クロス転換車両による有料着席サービス「Q SEAT」を2023年度以降に導入することになり、本日その専用車両が報道公開されました。
▲ドアや窓枠以外を真っ赤にラッピングした車両が、10両編成の中に2両連結されています。
東急の「Q SEAT」は、既に大井町線で導入実績があります。6020系全2編成と、6000系のうちの2編成、計4編成に1両ずつ組み込まれており、車体全体がオレンジ色とされています。車内はロングシートとクロスシートの変換機能を持ち、平日夜に大井町駅を発車する一部の急行長津田行きで、有料座席指定制として運用されています。
▲クロスシート状態とした車内の様子。
▲ロングシート状態としたところ。通常、扉間のロングシートは7人掛けですが、2席×3組の6人掛けとなっています。
今回、東横線用のQ SEAT車としてお披露目されたのは5050系4112F。この編成は元々8連の5166Fだったもので、今年の6月まで総合車両製作所横浜事業所に入場し、新製のQ SEAT車2両を組み込んだ10両編成として出場してきました。
▲Q SEAT車組み込み一番乗りとなったのは、この組み込みによって8→10連となる5000系。新たな編成番号は4112F。
その出場時は、新製された2両に一切ラッピングも施されておらず、車内を窺うこともできなかったことからファンの間で様々な憶測を呼んでいましたが、7月29日に東急電鉄から発信されたプレスリリースによって、正式に東横線へのQ SEAT導入が発表されていました。
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▲甲種輸送時の4号車。‘22.6.29 中央本線 八王子 P:松沼 猛(鉄道投稿情報局より)
▲5号車となる4512号。車体全体の赤色は、一般車両の帯の赤色よりも若干濃いようです。
▲4号車となる4412号。
▲クロスシート状態での室内見通し。
▲ロングシート状態での室内見通し。
▲5号車車端部の優先席とフリースペース。優先席部分はクロスシートにはなりません。
▲各席に設置されているコンセント。
▲ドア脇に東急コーポレートマークとQ SEATマークを大きく掲出。
東急5050系4000番代4112F Q SEAT車の座席転換の模様です。 pic.twitter.com/g3OpHiJNMG
— Rail Magazine(レイル・マガジン)【公式】 (@RM_nekopub) August 6, 2022
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