text:RM photo:三ツ矢健太
めったに見られない「SRC=スーパーレールカーゴ」を人生初めて撮りました!
力強さにみなぎる貨物列車は、レイル・ファンならだれでもココロ揺さぶられる存在ですよね。5月7日発売の『レイル・マガジン454 貨物列車2022」は、一冊丸ごと貨物列車に関する記事だけしか掲載されていません! さらにその上別冊付録のブックレットも貨物列車に特化した運用表と時刻表を掲載。貨物列車の写真撮影が、より便利で手軽になるといいな、という思いで制作致しました。
「レイル・マガジン454 貨物列車2022」は、付録付きで1,650円(税込)。(新刊書誌情報は→こちら)
付録冊子は、カメラバッグに常備しても負担にならない厚み・重さです。
この付録の使い方をご説明するため、ちょっと極端な例かもしれませんが、この時期にしか撮れない「SRC(スーパーレールカーゴ)」、M250系を例に挙げましょう。
知名度は非常に高い列車だと思います、東京貨物ターミナル~安治川口間を毎日往復運転している、唯一の「電車型」貨物列車。しかしながらその運転時間帯は夜間で、事実上撮影が非常に困難な列車としても有名。日の長い時期に、終点付近でようやく撮影可能になるのです。
付録冊子では、32ページにこの列車が掲載されています。
列車番号「50」で探してもいいですし、使用機関車欄に「M250」と書いてある唯一の列車を探しても良いでしょう。
川崎貨物駅5:13通過と表示されています。八丁畷駅の時刻などは掲載されていませんが、数分で着くであろう位置関係だと考えれば、5:05~5:10頃の通過という推測が立てられます。
今の時期、首都圏ではだいたい日の出が5時頃。上りの「スーパーレールカーゴ」(列車番号50)が川崎貨物駅5:13の通過。単純に考えると、その少し手前となる南武支線の八丁畷駅(東海道貨物線と南武支線が合流する地点)なら、今のカメラの高感度性能でギリギリ撮影可能なはず…。
八丁畷駅は、京急本線が地平にあり、高架で南武支線・東海道貨物線が直行しています。
問題は、その時刻にどうやって八丁畷駅に行くか、ということ。間に合う電車は事実上ありません…。そこで投稿者の方は川崎駅前のネットカフェで時間をつぶし、そこから徒歩でここまでやってきたそうです(川崎駅からは徒歩15分程度)。駅は5時前にはオープンしていました。
撮影地点は南武支線ホームの一番尻手寄り。乗客の方に迷惑の掛からないように注意しつつ、「SRC」の到着を待ちます。
使用レンズは200mm。もう少し長い方が収まりが良い絵になるかも。
ほぼ予想した時刻通り、「SRC」が通過!
後追い!
「SRC」が通過する瞬間は、投稿者の方しかここにはいなかったそうです。イベント列車と違って、月曜日を除く毎日走っている列車ですからね…。
南武支線の205系ワンマン仕様もしっかり記録!
約15分後、今度は「福山レールエクスプレス」52レもやってきます!
牽引機は吹田機関区のEF210(100番代と300番代の共通運用)。
朝の貨物列車到着のラッシュ時間帯となる6~8時台には、ここだけで10本以上の列車を撮れることも、付録ブックレットからは読み取れます。ただし、大型連休中だったため貨物列車も大幅に運休となっており、これにてここでの撮影は終了したとのこと。
なお、駅ホーム上での撮影は、くれぐれも黄色い点字ブロックの内側から。三脚や脚立、フラッシュは使用しないでください。また、一般の乗客の方の迷惑になる行為は絶対に禁止です。マナーに気を付けて、譲り合って撮影を楽しんでいただければと思います。
さて、鉄道ホビダスでは現在、『Rail Magazine 454 貨物列車2022』発売を記念する連動企画として、皆さんからの「貨物列車」をモチーフとした写真作品を募集しています!
思い入れたっぷりの作品をぜひお寄せください! 優秀作品には賞品もお送りしたいと考えています!