185系

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祝開業25周年! 3分で分かる秋田新幹線のあゆみ

2022.03.22

 東海道新幹線の成功により、1970年代の日本各地には新幹線鉄道網を拡大する動きが強まっていた。しかしながら、1972年までに告示された東北(盛岡以北)、北海道、北陸、九州は現在までに、少なくとも部分的には開業しているものの、厳しい財政状況や輸送量の拡大が見込めなくなった我が国において、時を追うごとにそのハードルは高くなり、打開策のひとつとして考えられたのが「ミニ新幹線」だった。

‘12.8.25 奥羽本線/峰吉川-刈和野 P:佐藤 友

 在来線のレール幅を標準軌に改め、その区間は最高速度も130km/hに制限することで、新幹線車両がそのまま乗り入れるという、最小限の投資によって最大限の効果を得るためのアイデアだったわけだ。1992年に開業した山形新幹線に続き、1997年に登場した秋田新幹線は、3月22日の今日、開業25周年を迎えた。

 車両は、東京からの距離を考慮して新たにE3系が開発された。新幹線でも普及し始めていたVVVFインバータ制御を持ち、東北新幹線区間でE2系と併結しての275km/h走行を可能にする性能が評価されてのことだった。

‘14.02.04 秋田新幹線 角館〜田沢湖 P:加藤隆悦

 列車名は公募により「こまち」と決まり、東京―秋田間を3時間49分で結ぶ秋田新幹線は、運転開始直後から人気を集めた。一方で、併結して走行する東北新幹線には、2011年にE5系車両が登場。最高速度320km/hでの運転に対応すべく2013年に投入されたのがE6系だった。「スーパーこまち」という列車名を引っ提げてのデビューは大きな話題となり、当初300km/hだった最高速度も、2014年には320km/hにアップ。現在の最速達列車は3時間37分で東京-秋田間を結んでいる。

‘11.11.20 東北新幹線 大宮 P:福田智志

‘12.12.8 奥羽本線・田沢湖線 大曲 P:小野杏太


‘13.10.11 東海道本線 島本―山崎 P:原田敬司

「スーパーこまち」のインパクトは大きかった! E6系新幹線のレア写真まとめ

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