道路から軌道へ、軌道から道路へとモードチェンジをしながら走るDMV(デュアルモードビークル)の運用が、安佐海岸鉄道で始まったのは2021年12月のことだった。鉄道とバスは当然のことながら走行できる範囲が異なり、乗り換え不要でどちらにも対応できるDMVにより、利便性向上への期待だけでなく、世界初の本格的な運行ということでも大きな注目を集めている。
現在運行されているのは平日が阿波海南文化村-道の駅宍喰温泉駅間、休日は阿波海南文化村-道の駅宍喰温泉、海の駅とろむ駅間。どちらも途中の阿波海南-甲浦駅間は阿佐東線の軌道上を走行する。つまり、阿波海南駅と甲浦駅でモードインターチェンジがあり、切り替えをしているというわけだ。
モードインターチェンジに車両がやってくると、おもむろに車輪が出てきて車体の前側が持ち上がる。うしろのタイヤはそのまま駆動輪として使用するので、軌道モードではやや前上がりとなる独特のスタイルだ。
阿佐海岸鉄道のDMVは1日上下線15本ずつが運行されている。
マイクロバスをベースとしたDMVの定員は22名。
マイクロバスで見慣れた運転席の周りには、モード切り替えスイッチや各種計器類が並ぶ。
写真は赤いDMV-3号「阿佐海岸維新」だが、ほかに青いDMV-1号「未来への波乗り」や緑色のDMV-2号「すだちの風」も運行している。
‘19.10.5 高知県東洋町 海の駅東洋町 P:松崎大輔
「鉄道投稿情報局」より
モードチェンジの様子は動画でもご覧ください。
◆最新の運行情報など、阿佐海岸鉄道のHPはこちら
そのほかの画像はこちらより↓