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特集・コラム

山口県から東京までの甲種輸送を手元に!東京メトロ10000系甲種&ディテールアップ仕様!

2022.02.20

modeling & photo:根本貫史

 山口県は下松市にある日立製作所笠戸事業所から、山陽本線〜東海道本線を経て各事業者ごとの車両基地へと搬入される日立製作所製の首都圏の電車達。レイルファン諸氏にはおなじみのこの「長旅」のルートですが、首都圏各地の私鉄電車が山陽〜東海道沿線の車両と一期一会の顔合わせをする光景は、模型でも楽しみたい情景の一つです。今回はディテールアップを施した東京メトロ10000系を使ってこの甲種輸送を再現してみました。

■グリーンマックス10000系にちょっとひと手間!

 曲面ガラスを使用した特異なプロポーションを的確に表現しているグリーンマックス製の10000系。今回はまずこの製品に一手間を加えました。貫通路は全車にクロスポイントの貫通幌(広幅タイプA)を取り付けており、カプラーはKATOカプラー密連型A(黒)に交換して連結面を狭めました。床面およびシートはオレンジ系の色で塗装し、実車同様の暖色系の室内の様子を簡単に表現。点灯しなかった行先表示類は、取り付けた室内灯の光源から導光させて点灯化しました。

■甲種輸送シーンを手元に!

▲フィルムタイプの養生テープはホームセンターの塗料売り場等で扱っている。実車に貼り付けているのもこのブルータイプだ。TNカプラーはキハ58用のJC62を使用。

 山口県下松市の日立製作所笠戸事業所から綾瀬検車区への東京メトロ10000系甲種輸送は実に36回も見ることができました。その様子は当時テレビ番組でも紹介されるなど、東京圏以外の地域でも注目されました。
 模型で甲種輸送シーンを再現する時は、やっぱり営業運転の姿にも復帰できるようにしたいところ。作例ではスカートとTNカプラーの交換に加え、実車同様にパンタからの飛散汚れを防ぐための養生テープを前面に貼り付けて再現しました。走行の際は機関車牽引のため、動力車は外しておいた方が良いでしょう。

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