185系

特集・コラム

「お座敷運転」でもダイナミックに!Nゲージフロアレイアウトを発展させよう!

2021.12.23

text & photo:RMM

 各社から発売されている入門セットでだんだん慣れてくると、楕円形を周回するだけなので単調で物足りなくなってきます。するとそこから拡張したくなるものですが、レール単品を買い集めるのは少し苦労します。そんな方のために各社から拡張レールセットが発売されています。これらを活用すれば入門セットそのままだったレイアウトを簡単に拡張することができます。今回はKATO・TOMIX両方の拡張プランの一部を紹介します!

■立体交差を作る(KATO)

 ●使用した線路
 スターターセット(どのセットでもよい)×1
 V2立体交差線路セット×1

 KATO製のスターターセットに「V2立体交差線路セット」を追加すると、高架線や鉄橋の備わるダイナミックな立体交差を作ることができます。鉄橋の下をくぐり、高架線を上るというずっと眺めていても飽きない構成となっています。プランの大きさはタタミ1畳から少しはみ出すほど。また、このくらいの線路長でしたら、6、7両くらいの車両を走らせるにはちょうどいい大きさとなります。スターターセットからそのまま線路を足すだけで立体交差に拡張ができるオススメのプランです。

▲立体交差の醍醐味といえば、やはり鉄橋。下に線路が通過する鉄橋に列車がさしかかるのは見応え十分だ。

▲立体交差の上り坂では、重い編成を押し上げるため速度が遅くなり、下り坂では重さで駆け下りるようにスピードアップし颯爽と駆け抜ける。

■車両基地「ヤード」を作る(TOMIX)

 ●使用した線路
 ベーシックセットSDまたはマイプランLT(どのセットでもよい)×1
 待避線セットII×2
 (もしくは「マイプラン NR-PC」に「レールセット待避線セット」の組み合わせでも可能)

 TOMIX製ベーシックセットに「待避線セットII」を2個追加することで、待避線と引き込み線を2つ持つプランを作ることができます。このプランの醍醐味はポイントを切り替えて待避線に列車を入れ、通過待ちを再現したり、車庫に列車を出し入れして入れ替えながら運転できる点でしょう。ちょっと複雑な運転や、多彩な列車を楽しみたい場合にはおすすめのプランです。

▲ポイントを切り替えて待避線の列車が走らないのを確認したら、ヤードの入り口とヤード内のポイントを切り替えて、好みの列車を出発させる。列車がヤードを出たら、ヤード入り口のポイントを切り替え、ヤードを閉鎖しないと発車した列車がポイントを越えられず、線路を周回できない。

▲待避線では通過待ちなどといった2つの列車が交互に行き交う様を楽しむことができる。待避線が物足りないと感じればTOMIX製各種ホームなどを置くとより雰囲気が出る。

■複線ですれ違い運転を楽しむ(KATO)

 ●使用した線路
 V11複線線路セット

 KATO製スターターセットの線路は基本的には単線仕様だが、もちろん複線線路セットも発売されている。このプランでは実際の鉄道のように上り線と下り線を再現することができ、列車のすれ違い運転を楽しむことができる。また、この複線線路は「カント」と呼ばれる曲線区間で道床を内側に傾けて脱線を防ぐ構造が採用されており、実物さながらに車両が傾いてカーブを通過する様子が楽しめる。

 

▲単線では味わえないすれ違い運転を楽しむことができる。直線も見応えがあるが、やはり曲線部のカント区間(曲線内側に傾斜させる構造)では実物同様に列車が内側に傾いて曲がる様子が見られる。カント曲線の前後には「アプローチ線路」と呼ばれるカント区間から滑らかに直線に移れるようにする短い曲線線路を使用する。

■巨大プランを作る(KATO)

 ●使用した線路
 V11複線線路セット
 V12複線線路立体交差セット
 V13複線高架線路セット

 KATO製線路と複線高架線路をふんだんに使用した、複線線路が立体交差する大きなサイズのプラン。先程のV11複線線路セットからの拡張となります。このプランを作るためにはタタミ6畳ほどの広さが必要となりますが、その分迫力のスケールで列車の運転を楽しめます。鉄橋下の直線は16両編成の列車が一直線になるほどのロングストレート、長編成の列車がよく似合うプランと言えるでしょう。

▲水色の鉄橋とその下を走る地上線との立体交差は、このプラン最大の見どころだ。特に写真のような新幹線車両を走らせると、そのカッコ良さがより一層引き立つ。

▲鉄橋下の直線は16両フル編成のM250系スーパーレールカーゴも一直線になるほどのロングストレートで、長編成が映える区間でもある。近代的なコンクリート枕木を表現した複線線路は床に敷くだけでもリアルに見えるのは嬉しいところ。

▲鉄橋を超えて下り坂にさしかかると、逆S字のカント付曲線区間が待ち受ける。列車が右に左に車体を傾けてダイナミックに下る様が見られる。上から全体を眺めるのもいいが、写真のように近づいて見るのも鉄道模型の楽しみ方のひとつだ。

 今回は4プランをご紹介しましたが、KATO・TOMIX両社ともに様々なレールセットとレイアウトプランが用意されています。ぜひ自分に合ったプランを見つけてみてくださいね!また、それぞれ好みのプランがあるかどうかで使うレールを決めるのもいいかもしれません。

◆KATO公式レイアウトプラン特集
◆TOMIX公式レールセット発展プラン集

  • このエントリーをはてなブックマークに追加