text & photo：根本貫史
🔶「前編」はこちらから！
鉄道模型ジオラマはまず「基礎」から！情景作品の下地作り！ 前編
■スタイロフォーム・スチレンボードで地形を作る！
線路の配置が決まり固定したら、周囲の地形を作っていきます。「前編」でお話しした通り、地形はスタイロフォームとスチレンボードを使って積層していきます。いずれも加工性に優れた素材なので、カッ ターナイフで簡単に切削できます。 まずは山の高さを決めるため、段差を設けずにスタイロフォームをカットし積層します。そこか ら地形を考えながら、段差を設けて角 を落としていく流れになります。
●大まかにスタイロフォームを積んで地形を決める！
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- まずはジオラマ全体のボリュームを見るため、段差を設けずに積層して山の高さを決める。作例はトンネルがあるので、それが高さの基準になる。
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- 高さが決まったら各層に段差を設けて地形の形状を作っていく。
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- 大まかな地形が決まったらスチのりで各層を接着していく。
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- トンネルポータルを仮置きして、位置や内部の高さを確認する。
●地形の形状を仕上げる
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- 下全体のバランスを見ながら、高さが不足する部分に層を追加する。
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- 接着が乾く間に動かないよう、竹串を差して仮止めしておく。
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- 接着が乾いたら段差の角をカッターナイフで面取りして、なだらかな傾斜にしていく。一気に削ごうとせず、全体のバランスを見ながら少しずつ削いでいくのがコツ。
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- 最後にワイヤーブラシで表面を削るとより角が取れて丸みが出る。また、表面を荒らすことで、この後の石粉粘土が食いつきやすくなる。
●地上部の嵩上げ
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- 地上部はt5.0のスチレンボードで嵩上げし、畑の畦道を作っていく。
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- 山との境界はスチレンボードを積層することで自然に繋がるようにしている。
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- 畦道は土を盛った感じにするためカッターナイフで角を面取りする。
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- これで地形の基本が完成。山の一部に段差や層が残るが、次の地表作業で解消できるので問題ない。
●石粉粘土で地表を整える
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- 前回、石垣とトンネルポータルに生じた隙間。ここを石粉粘土で埋めていく。
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- 石粉粘土は紙粘土同様、水を含ませると周囲に馴染みやすくなる。隙間に粘土を挟んで周囲の地形に馴染ませる。
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- 各層の境界や段差も粘土で埋めていく。同時に地形の傾斜もなだらかに仕上げていく。
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- 面取りした畦道にも粘土を盛って傾斜をなだらかに仕上げる。
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- 石粉粘土で地表がなだらかに整った。一部にスタイロフォームが残っているのは、ワイヤーブラシで粗した表面が、ゴツゴツとした岩肌の表現にも活用できるからだ。
↓次ページではいよいよ下地完成！↓
