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特集・コラム

9月の鉄道のデキゴト「0系、東海道新幹線から撤退(1999年)」

2021.09.03

text:RM

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 「○月の鉄道のデキゴト」は、当月にあった過去の鉄道の「デキゴト」(路線の開通や車両の新製・廃車、そのほかの事件など)を振り返るコーナーです! ティーブレイクにでも気軽にお楽しみください。

▲現在京都鉄道博物館で保存されている0系は4両編成、いずれもトップナンバー車両という貴重な存在。ただし広窓の形態なので、末期の編成とはだいぶ印象が異なる。
’16.6.24 京都府京都市 京都鉄道博物館 P:羽山 健

 今回は、22年前となる1999年9月のデキゴトから振り返ってみましょう。ご存じ新幹線の初代車両0系が、発祥の地である東海道新幹線での営業運転から撤退したのがこの年の9月18日のことでした。

 1964年10月の東海道新幹線(東京~新大阪)開業から活躍を開始した0系。当時は当然ながら新幹線といえば0系しか存在せず、むしろ「0系」という呼び方すらあまり一般的ではありませんでした。当時の一般向けの書籍などでは単に「新幹線電車」とか今となっては少々謎めいた「000系」という表記があったことをご記憶の年輩ファンも多いのでは。

▲新幹線を使用した東京駅発の金光臨。前後にヘッドマークが描かれていた。
‘98.6.9 東海道新幹線 東京 P:采女 誠(今日の一枚Memoriesより)

 その増備は当時の国鉄の内部事情もあって異例の長期間となる約22年間、38次にわたってつづき、途中からは「0系で0系を置き換える」状態に。総計3,216両が製造されましたが、従ってこれらすべてが同時に在籍したことはありません。

 本格的な後継車として、100系(1985年営業開始)、300系(1992年営業開始)、500系(1997年営業開始)、700系(1999年営業開始)が相次いで登場するに従い、0系は格下げ的に「こだま」運用がメインとなり、数も大きく減らしていきます。そして最末期の1999年3月以降はJR東海では16連6編成のみの在籍となり、前述の通り、9月18日の「こだま473号」(東京~名古屋)にて最終運行。先頭部連結器カバーに惜別のメッセージが記され、発着の両駅では盛大なセレモニーが開催されました。

▲JR西日本で最後まで残された0系は6両と短編成化されていた。
‘08.4.17 博多総合車両所 P:RM(台車近影より)

 その後も0系はJR西日本所属車による山陽新幹線での活躍はつづきますが、東海道に遅れること9年となる2008年12月14日の臨時「ひかり347号」(新大阪~博多)にてお別れとなったのでした。

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