text & photo:RM
取材日:’21.8.18 場所:竹田車庫
取材協力:京都市交通局
京都市交通局では、地下鉄烏丸線(国際会館~竹田)の開業以来活躍してきた10系のうち、初期の9編成を置き換えるために新型車両を投入することとなり、本日報道公開が行われた。
■外観
▲車体はアルミ合金製、20m級6両編成となる。
▲向かって左手にオフセットした非常用貫通扉は10系ゆずり。フルカラーLEDの行先表示機にはシンボルマークやキャラクターを映し出すこともできる。
▲先頭車側面に掲出された交通局シンボルマークは、伝統金属工芸の鎚起(ついき)により製作されたもの。
■客室内
▲基本的にはオールロングシートとなる客室内。透明素材による袖仕切りには菱形をモチーフとした模様が刻まれている。
▲扉間のロングシートは6人掛けで、各席に手すりもしくはひじ掛けなどなんらかの補助器具が備わっている。
▲すべての扉上にはLCD車内案内表示器を設置。
▲北山丸太と京くみひもを組み合わせた吊り革。
▲すべての車両に設置されている車いすスペース。優先座席部は座面モケット色、吊り革の色も他と違えてある。
▲両側先頭車の運転台直後は「おもいやりエリア」とされ、通常の座席はなく、窓寄りに上下2本の手すり、中央部には立ち掛けできるシートが設置されている。
▲「おもいやりエリア」の立ち掛けシートの背もたれにあたる部分は、伝統工芸品の布地などが展示できるスペースになっている。
▲京都の伝統工芸技法で製作された銘板。
▲彫金による車内装飾品。
■運転台
▲10系の特徴を受け継いで2ハンドル式となっている運転台。
この新型車両、本年度導入は取材対象となった1編成のみだが、2025年度までに計9編成が導入されると発表されている。