取材日:’21.3.20
text & photo:RMM
去る2021年3月20日(土)・21日(日)に、日本鉄道模型の会が主催する「池袋鉄道模型芸術祭」が池袋の東京芸術劇場にて開催されました。
コロナ禍となり、昨年は中止となってしまいましたが、本年は開催することができました。一部、出展を見合わせた団体もありましたが、あらゆるジャンルの鉄道模型が集結し、コロナ禍においても衰えぬモデラーの情熱と創造力が発揮されていました。
ここでは編集部が撮影した作品写真をギャラリー画像形式でご覧いただこうと思います。
- サークル名「上州モントレーライン」の武田賢一さんによる旧信越本線碓井川橋梁の作品。実物の急こう配を再現することに重きを置いて各部を自作した。
- 「上州モントレーライン」による作品。上越線の第一利根川橋梁がモチーフ。
- 「上州モントレーライン」による作品。反対側から橋梁を見る。
- 「上州モントレーライン」による作品。この電車はその名も「ビアガー電」。車内には宴会を楽しむ人々が。ポポンデッタのレインボー室内灯で楽しさを演出。
- サークル名「かわてつソリューションサービス」の佐別當佑悟さんの作品。京葉線の船橋・日の出付近の情景。生活感ある運河がリアルに再現されている。
- サークル名「これがレイアウト」の松本謙一さんの手による作品「遠野軌道」。
- 「遠野軌道」は、釜石線の前身である岩手軽便鉄道の遠野近辺から分岐する設定の連作モジュールで、まずは北遠野駅モジュールを製作中。
- 柳田国男の説話集『遠野物語』に登場する妖怪たちもレイアウトを盛り上げる。
- 同じく「これがレイアウト」の作品。創作の世界で馴染み深い妖怪たちのフィギュア。製作は人形作家の二方政年
- 「遠野軌道」にはこの妖怪たちが各ポイントに存在し、見ごたえ十分のジオラマ作品である。
- サークル名「M8」の作品。「ヨーロッパの街角2」。小さいレイアウトに収まる建物はすべて自作という。
- 「M8」の永田潤さんによる作品「長崎レトロ」。2つの路線とそれぞれ2つの電停間を車両が往復する。長崎の雰囲気溢れる建物はペーパーで製作。
- 「M8」の石川宜「明さんによる『紅の豚』風ジオラマ パート1「アドリア海」。ジブリ作品の舞台を再現したこの作品、飛行艇が海面をスムーズに走るシステムを披露した。
- こちらも「M8」の作品、『紅の豚』風ジオラマ パート2「ミラノの街」。壊れたサボイアを貨物列車でミラノの修理工場へ運び込むシーンを再現。
- サークル名「麦レ~ル」の梅原亮さんのZゲージによる第三吾妻川橋梁。家庭用3Dプリンターで分割出力し、組み立てた1,700×300mmのレイアウト。
- こちらのジオラマはもけいや松原自動運転システムを利用してトンネル内で折り返す自動運転が可能。
- 第三吾妻川橋梁の全景。Zゲージとは思えない存在感がある。
- 同じく「麦レ~ル」の江川拓さんによる工業地帯の貨物線レイアウト。
- イメージは川崎貨物駅から浜川崎にかけてを凝縮している。各所にチップLEDを組み込み「工場夜景」を盛り上げる。
- こちらも「麦レ~ル」の作品。
- 色づく山々を背に走る登山電車の情景を見事に再現している。
- サークル名「Narrow Gauge Junction」の小泉宣夫さんの作品「奥岳(おくだけ)軌道 ナベトロ往復」。レイアウトに組み込んだナベトロの自動積み下ろしモジュール。
- 「Narrow Gauge Junction」の今井貴裕さんによる作品「或る森林鉄道」。小さな円形レイアウトを木曽酒井モーターカーが可愛らしい。
- 宮崎正雄さんが製作した山手線の特別装飾車。右は戦前幻となった東京五輪向けに試験塗装されたモハ31系5連。右は山手線開通50周年祝賀電車。白黒写真しか残されておらず色合いを決めるのに苦労をしたという。
- 同じく宮崎正雄さんの作品。お馴染みのギミックだが、今回は浜松町の小便小僧がお目見えした。ホーム上のボタンを押すと7色の放水が光る。
- 小説家とまとあきさんによるA5サイズのZゲージ江ノ電レイアウト。R55のオーバル軌道を配置、八幡宮や長谷の大仏、腰越の併用機道など見どころが再現されている。
- 同じくとまとあきさんによるA4サイズのレイアウト。
- 相川雅人さんによる架空私鉄車両とその情景。
- 銚子電鉄や日立電鉄を彷彿とさせる元営団2000形の改造車。
- 蔵のような建物が線路と直接、接続する形となっている。
- 採石場のような施設のジオラマもあり見ていて飽きない。
- サークル名「瀧泉寺電気鉄道」の作品。こぢんまりとしたサイズのレイアウトを小さい車両が走る。
- 「瀧泉寺電気鉄道」の作品。小さなレイアウトだが見どころがギュッと詰まっている。
- ホーム付近を寄りで撮影。どこか懐かしく思うような郊外鉄道の雰囲気が見事に表現されている。
- 同じく「瀧泉寺電気鉄道」の作品。用地取得の制限から急カーブが連続しているという設定の路線。
- こちらも「瀧泉寺電気鉄道」の作品。京福電鉄の西院車庫を再現したレイアウト。
- 本線へと緩くカーブして接続する特徴を表現。ストラクチャーをアレンジして450×350mmのサイズ内に収めている。
- 「昭和鉄道高等学校・交通資料館」の作品。16番の大型レイアウトは今年も壮大であった。
- 雄大な山岳シーナリーをはじめ、巨大な高層建築、近年建築され話題の施設などが観客の目を引いていた。
- サークル名「東京国際は鉄道クラブ」の服部翔山さんによる根府川駅・函南駅をイメージしたレイアウト。既製品をバランスよく配置し、高架や橋梁などで高低差を出している。
- サークル名「我が愛しき日本の蒸気(日本の蒸気を愛す会)」の作品群。所狭しと並んだ金属製の蒸機モデルたちは圧巻だ。