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特集・コラム

秩父を舞台にしたアニメのフルラッピングトレイン! 『超平和バスターズトレイン』出発!

2021.04.03

text:RM
photo:水野二千翔
取材日:2021年3月29日
取材場所:秩父鉄道 秩父
取材協力:秩父鉄道

 秩父鉄道では、秩父市、秩父アニメツーリズム実行委員会と連携し、秩父鉄道フルラッピングトレイン第4弾となる『超平和バスターズトレイン』を2021年4月3日に運行開始した。それに合わせて、秩父鉄道秩父駅で出発式が開催された。
 本ラッピングトレインは、秩父を舞台とした人気アニメ「あの花」で親しまれている「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」が初めてテレビ放送されてから今年で10周年を迎えることを記念して実施される。また、同じく秩父を舞台とし、長井龍雪監督が手掛けたアニメ作品「心が叫びたがってるんだ」、「空の青さを知る人よ」もラッピングされている。

▲この日、運転を開始した『超平和バスターズトレイン』(左)。
「あの花」の劇中にも登場した西武鉄道4000系(右)と並んだ。

▲出発式に当たってテープカットが行われた。

▲テープカットには、今回ラッピングトレインに描かれた3作品の監督、長井龍雪監督も登壇した。
ちなみに、ラッピング列車の名前にもなっている「超平和バスターズ」は長井監督が率いるアニメプロジェクトの名前。

■三峰口方先頭車(「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」)

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」とは

 2011年4月~6月までフジテレビ「ノイタミナ」にて全11話が放送された秩父を舞台設定のモデルにしたアニメでファンから「あの花」で親しまれている。実在する風景や建物がたびたび登場しており、2013年8月31日には「劇場版あの花」が全国で公開され大ヒットとなった。
 あらすじとしては昔は仲良しだった幼馴染の5人は、今では関わり合うこともなく、それぞれの生活を送っていたが、主人公の前にめんま(本間芽衣子)が現れたことをきっかけに再び集まり、思春期特有の複雑な感情がぶつかり合う青春ストーリーが描かれている。

■中間車(「心が叫びたがってるんだ」)

「心が叫びたがってるんだ」とは

 2013年に大ヒットを記録した『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で名実ともにヒットメーカーとなった監督:長井龍雪、脚本:岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀の3人が結集し、再び秩父を舞台にした完全オリジナルストーリーの青春群像劇『心が叫びたがってるんだ。』が2015年に誕生した。
 ストーリーは、言葉を発せなくなってしまった少女、成瀬順がある日、「地域ふれあい交流会」のメンバーに選ばれてしまう。その後、交流会でミュージカルを行うことになった。順を中心として、そこに選ばれたメンバーそれぞれの葛藤などが名曲と共に描かれる青春群像劇となっている。

■羽生方先頭車(「空の青さを知る人よ」)

●「空の青さを知る人よ」とは

 「あの花」「ここさけ」で日本中を号泣させた長井龍雪監督の集大成かつ真骨頂「せつなくて少しふしぎな感動ラブストーリー」となっている。
 ストーリーは、17歳の高校二年生・相生あおいは、13年前に両親を失って以来、姉・あかねと二人暮らしをしていた。当時高校三年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に負い目を感じていた。そんなある日、町で開催される音楽祭のゲストに、かつての姉の恋人の名前があって…

▲秩父駅務区長による出発合図で「超平和バスターズトレイン」が運行開始した。

 この出発式の後、本列車は秩父~熊谷間での臨時急行として運転された。今後は、通常の普通列車運用などに入る予定となっている。この機会にぜひ各作品の聖地巡礼と合わせて、楽しんでみてはいかがだろうか。

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