鉄道模型を始めるにあたり、やはり挑戦してみたいのがジオラマ製作。情景というのは模型を引き立てて一層リアルに見
せます。ですが、「難しそう…」「お金がかかりそう…」と二の足を踏んでしまうのも事実。ですが、最近では100円ショッ
プの身近なグッズでもジオラマ製作ができてしまうのです!
今回は初心者でも簡単に安くできるジオラマを作っていこうと思います。
■使う材料
▲1:ポスターフレーム(A3) 2:園芸用吸水スポンジ 3:砂(アクアリウム用など) 4:両面テープ 5:ボンド 6:修正液(筆タイ
プ) 7:小石 8:サインペン 9:筆 10:ハサミ 11:グリーンボール 12:スプーン(アイス用など) 13:紙コップ 14:アルミホイル 15:
カラーセロファン 16:紙ヤスリ
今回のジオラマで使う材料はコチラ!ほとんど100円ショップで揃えた身近な材料です。
また、今回はNゲージの情景ということで、一番に押さえておきたいのがやはり車両。ですが、初めてで高価な編成車両を揃えるのは難しい…といった方におススメなのが、TOMIXから発売されている「ファーストカーミュージアム」です。こちらなら先頭車だけのディスプレイモデルなので、お手頃な上にこのような1両展示用ジオラマには適任です!さらに人気の新幹線から特急電車、馴染み深い通勤電車に往年の名車やブルートレインとラインナップの幅も広いので、是非お気に入りの1両を選んで飾ってみてください!
さらに、情景に応じて似合う建物や樹木、人形といったNゲージ用ストラクチャーを適宜配置するとより効果的。場面に応じて似合うものを選んで配置してみましょう。
■ジオラマの基本はまず「地面」から!
▲まずは地面ベースとなるポスターフレームにサインペンで計画図を描く。
どんなジオラマでも、まず押さえなければいけないのが「地面」です。まずどういう情景を作りたいかを明確にして、それをジオラマベースに描き込んでいきましょう。今回は海辺の景色なので手前側を海とし、そこから順番に砂浜、線路、街といった風に区分け。これに沿ってジオラマを作っていきます。
ちなみにこの時、線路や建物など、あらかじめ大きさが決まっているものに関しては仮置きして鉛筆やペンなどでなぞって描いておくと後で「収まらない!」といったトラブルを防ぐことができます。
■身近な素材で海を作ろう!
▲アルミホイルとカラーセロファンで表現した海。難しく思われがちな水表現もこれなら簡単にできる。
模型で水表現というと、少しハードルが高く思われがちですが、意外にも身近な素材で簡単に作ることができます。用意するのはアルミホイルと青いセロファン。まずアルミホイルをクシャクシャにして波となる「シワ」を付け、あらかじめポスターフレームのベースに描いておいた海の形に合うようにカットし、ボンドで貼り付けます。その上に青いセロファンを重ね貼りしたら海の完成です。
ちなみに、おススメの技法として砂浜から少し遠いところのセロファンを2枚重ねにすることで青の色が濃くなり、深さを表現できます。
■道路‧築堤を貼り付ける
▲道路と築堤を設置。築堤が加わるだけで立体的なジオラマになる。
道路はグレーの紙ヤスリを使い表現しました。今回は貼り付けただけですが、紙ヤスリには黒や茶色などもあるので、場面に応じて色を変えたり、各種表記類を描き込むとより効果的にジオラマが仕上がるでしょう。
また今回は海辺と街の境界に築堤を設置しました。固定には両面テープを使用しており、初心者でも安心して貼り付けられます。線路も同様に築堤上に貼り付けてみましょう。
■砂浜を作ろう!
▲ボンドの水溶液と混ぜた砂を撒いていく。
次に砂浜を作っていきます。まずボンドを水で溶き、そこに砂を入れよくかき混ぜたら、砂浜の場所へ置くようなイメージで撒いていきます。撒き終えて1日ほど待てば完全に乾燥して固着します。
▲全体的に撒き終えたら、ボンドが乾燥するまでしばらく待つ。
■小石と草を配置してみよう!
▲海辺に小石や草を配置していく。これが加わることでより「海らしさ」が表現されていく。
砂浜によく転がっている岩を表現するのに最適なのが、熱帯魚の水槽などで使う小石です。これにボンドを塗り、まばらに配置していきます。
草は100円ショップの観葉植物コーナーにあった「グリーンボール」というものをハサミなどで必要分だけを切り取り、ジオラマに配置していきます。草が加わるだけでもジオラマに表情が出るのでとても効果的です。
さらに、園芸コーナーなどにある深緑色の「吸水スポンジ」を細かくちぎると背の低い草に見えるので、これを線路際や築堤の階段脇に配置してみると一層ジオラマが引き立ちます。
■海に白波を立ててみよう!
▲海辺で海水浴を楽しむ人々。白波があると一層さわやかな海の印象に近づく。
やはり海と言えば打ち寄せる白波。これも身近なグッズで再現することが可能です。今回使うのは修正液。これを砂浜から海へ向かう方向へ軽くこするように波を表現していきます。
コツとしてはあまり修正液をつけすぎないこと。かすれるようなイメージで波を描いていきましょう。
■仕上げ、そして完成!
最後に街部分にお好みのストラクチャー類を配置したら、完成!100円ショップの素材とNゲージの既製品ストラクチャーだけでもここまでジオラマを作ることができます!
ジオラマ製作はしてみたいけど、まだちょっと不安…という方はまずは一度、身近なものを使って作ってみるというのはいかがでしょうか?
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