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特集・コラム

さかつうギャラリー「いちかわとよみつ作品展」レポート

2021.02.10

取材日:’21.2.10
text & photo:羽山 健(RM)

巣鴨のさかつうギャラリーにて、Nゲージメインのモデラ―・いちかわとよみつさんの作品展「モケイ鉄道に恋をした。」が開催中です。本日お邪魔してきましたので、ダイジェストにてご覧に入れましょう。

▲展示スペースは、店内の柱を囲む2辺のひな壇。ご本人撮影の実物写真アルバムや、影響を受けた雑誌類なども展示。

同店は鉄道に限らないジオラマ用品の専門店であり、車両工作がメインのモデラ―さんが個展を行うのは異例です。そこで、情景モデラ―で前回の「ハッチポッチ展」出展のお一人でもあった斉藤逸朗さんとのコラボ展という意味合いも込めての出展となっています。

▲斉藤逸朗さんがその名も「豊光駅」として、あくまで車両作品の展示台として出品したセクションレイアウト。車両は長野電鉄1100系。

いちかわさんは、RMMをはじめ鉄道模型誌への作品発表歴も多く、また極めて温厚でどんなモデラ―さんとでも仲良くなれる度量の広さをお持ちです。その作風は、決して超精密ではなく、一言で言うと上質の丁寧さ、そして実物の鉄道と模型、両方に注ぐ愛情の深さが伝わるもの、と感じます。

▲1点あたりは「小品」という感じですが、これだけの数、しかも統一された作風で作り続けておられるのはなかなか真似できるものではないでしょう。

展示された作品は大部分がNゲージで、しかも地方私鉄のちょっと古めの車両、必然的に短編成がメイン。市販プラ製量産品の改造からエッチングキット組立まで、素材や製法は様々なはずですが、どれも統一された「いちかわ流」に仕上げられており、目に優しく、模型趣味の心地よさが伝わってきます。

▲ご友人の筒井 潤さんがこの作品展のために友情製作・出展した、京成電鉄町屋駅付近の高架線ジオラマ。上に乗るのは京成の「青電」。

▲斉藤逸朗さん製作の白樺林のジオラマの中を行く、バケット付きのガソリンカー。

▲斉藤逸朗さん製作の、植生がユニークな直線モジュールに置かれた加悦鉄道風の混合列車。

この作品展は2月21日(日)までの開催。同店は毎週木曜定休(祝日であった場合も休)で、特に明日11日はお休みですのでご注意ください。

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