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魅惑の混結編成をNゲージで再現! 185系+153系急行「伊豆」

2021.01.06

製作:戸羽あゆみ
photo:羽田 洋

 185系の登場間もない1981(昭和56)年のごく初期の間にのみ見られた急行型153系との混結急行「伊豆」。1年にも満たない期間の組み合わせであったに関わらず、当時斬新だった塗装の新型特急車両と旧来の急行型車両の併結は、多くのレイル・ファンたちの記憶に残っており、また185系の歴史を語る上では外せない存在でもある。
 今回はそんなユニークな編成を見事にNゲージで再現した作例を紹介しようと思う。

▲カプラーの交換がされた185系・153系の前面。TNカプラーは床板に直付けされており、この方法を用いれば気軽にカプラーの交換ができる。

■KATO旧製品にこだわった理由

 ベースとしたのはKATO製の185系5両編成旧製品だ。ここで旧製品にこだわった理由だが、国鉄時代の製品であるために列車無線アンテナが設置されておらず、さらにJNRマークが印刷されているためで、実車の登場時の姿を再現するにはうってつけのモデルであったからだ。今回は既に所持していた153系と連結させることを目的としたため、連結相手の153系に合わせて屋根の再塗装や前面のカプラーの交換といった改造を施してディテールレベルを揃え、併結しても違和感がないように心がけた。

▲カプラーの交換だけでなく、屋根・クーラーの塗り分けや各部の色差し、ステッカーによる簡易的な運番・編成札の再現も行われており、効果的なディテールとなっている。

■KATO旧製品をTNカプラーに交換!

 TNカプラーへの交換はいたって簡単。取付用のツメをカットしたあと、床板に直接ゴム系接着剤で接着してしまうという方法だ。相手側の153系にも同じように取り付けているが、耐久性には問題なく、頑丈に取り付けることができる。

▲床板に追加されたスイッチの様子。電子工作に用いるスイッチを使用している。

■カプラーだけじゃない!併結のためのディテールアップ術

次にスカートだが、まずスカートからダミーカプラーを外し、前述のTNカプラーと同じくゴム系接着剤で接着した。くれぐれも位置合わせは慎重に。ジャンパー栓納めは、185系については車体に直接取り付けられているのではなく、台座に取り付けられているため、まず台座をプラ板にて製作。これは、t0.3のプラ板を1mm×5mmの寸法で切り出し、片方の端にはt0.15のプラ板をスペーサーとして接着。枕木方向に対して水平になるように取り付けている。ジャンパー栓本体はGM製113系7700番代のバルクパーツを使用している。現在の姿として製作する場合は、3つ連なっているジャンパー栓のうち一番左側のみを取り付ければそれらしくなるだろう。
 最後にライトユニットのLED化とライトON/OFFスイッチの取り付けです。スイッチは電子部品ショップで偶然見つけたスライド式のスイッチを床下に取り付け、ウェイトを若干削り、そこから配線の取り回しをした。

 定期特急からの引退迫る185系。デビュー間もない時代、思い出の編成を模型で記録するものいいかもしれない。

■こちらも要チェック! 「第3回 153系大量置換え計画、始動

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