日本中に張り巡らされている線路には、いろいろなナンバー1があります。定番から意外に知られていない?ものまで、小ネタのストックとしていかがでしょうか!
●営業距離ナンバー1
総合1位:7401.7キロ(JR東日本)
JR東日本は69の路線を持ち、総営業距離は7401.7キロにも及びます。駅の数は1655あり、1日におよそ1万2200本の列車が走っています。
私鉄1位:501.1キロ(近畿日本鉄道)
近畿エリア一帯に21路線を持っている近鉄が私鉄のナンバー1です。ちなみに2位は東武鉄道の463.3キロ、3位は名古屋鉄道の444.2 キロ。ちなみに、いちばん短い私鉄は芝山鉄道の2.7キロです。
モノレール1位:28キロ(大阪高速鉄道)
モノレールでいちばん長いのは大阪高速鉄道の28キロ。中国に抜かれる前は世界一でした。懸垂式モノレールでは千葉都市モノレールの15.2キロで世界一の距離を誇ります。
●路線の長さナンバー1
674.9キロ(東北新幹線)
日本でいちばん長い路線は東北新幹線です。時刻表に表示されている営業距離は713.7キロ。実際でも674.9キロあります。
●線路の数ナンバー1
14本(日暮里駅付近)
日暮里駅付近には、東北新幹線(2本)、東北本線(4本)、常磐線(2本)、山手線・京浜東北線(2本)、京成電鉄(2本)と、合計14本のレールが並んでいます。
●複々線の長さナンバー1
120.9キロ(東海道・山陽本線 草津~西明石間)
複線が並ぶ複々線の区間が最も長いのはJR西日本の東海道・山陽本線で、新快速や特急、快速、普通、そして貨物列車が並走します。なお、私鉄では東武伊勢崎線の北千住~北越谷間18.9キロが最長です。
●私鉄の複線ナンバー1
3複線(阪急梅田-十三間)
阪急電鉄の梅田~十三間には京都線、宝塚線、神戸線の3つの複線が並んでいて、梅田駅を3列車同時に発車するシーンを見ることができます。
●トンネルの長さナンバー1
53.85キロ(北海道新幹線・海峡線 青函トンネル)
国内最長のトンネルは本州と北海道を結ぶ青函トンネルです。また、この青函トンネルを挟む奥津軽いまべつ駅~木古内駅間は74.8キロもあり、駅間距離のナンバー1です。
●急坂ナンバー1
90パーミル(大井川鐡道井川線 アプトいちしろ~長島ダム間)
井川線には90パーミルの地点があり、1キロ進むと90メートル登る角度です。通常の鉄の車輪では登ることができない角度のため、ラックレールと歯車を使ったアプト式を採用しています。
なお、鉄の車輪だけで登る坂では箱根登山鉄道の80パーミルがナンバー1で、ケーブルカーを入れると高尾登山電鉄の608パーミルが最も急坂となります。
●急カーブナンバー1
最も角度がきついカーブは路面電車の豊橋鉄道東田本線井原停留場にある半径11メートルのカーブです。また、鉄道線では江ノ電江ノ島~腰越間にある半径22メートルが急カーブのナンバー1です。
※この記事は「鉄おも2019年10月号」をもとに作成しました。