text&photo:廣瀬 匠(RM)
取材日:’20.10.19
取材協力:山梨県立リニア見学センター
日本で唯一、時速500㎞で走り抜ける超電導リニアを間近で見ることができ、さらにその最先端のメカニズムを学ぶことができる施設がある。山梨県都留市にある山梨県立リニア見学センター「どきどきリニア館」、その最先端の技術と速さを体験することができる施設をレポートしていく。
▲山梨県立リニア見学センター「どきどきリニア館」
■超電導リニア「MLX01-2」のお出迎え
まず、エントランスをくぐり抜けると目の前に現れるのは超電導リニア「MLX01-2」だ。この車両は2003年に世界最高速度時速581㎞を記録し、ギネスブックにも登録された車両だ。
▲エントランスから入館すると、「MLX01-2」が出迎えてくれる。
さらに、1階の壁面には超電導リニアが現在に至るまでの歴史を学ぶことができる。最初は鉄道技術研究所内の小さな試験線から始まり、現在の山梨リニア実験線の全長47㎞に至るまでの軌跡が実物を交えて展示されている。
▲1階ではL0系につながる超電導リニアの歴史を学ぶことができる
■リニアのしくみを楽しみながら学べる2階フロア
2階に上がると、まず円形の解説と装置が目を引く。これは、超電導リニアの仕組みを実験しながら学ぶことができる展示で、実際に自らの手で動かすことによって超電導の仕組みを学ぶことができる。子どもだけでなく、大人まで思わず夢中になってしまうほどの大人気の展示となっている。
▲2階では体験しながら超電導リニアの仕組みを学ぶことができる展示が盛りだくさん
▲子どもたちに大人気なのが、この「超電導リニアが浮くしくみ」スタッフも一押しの展示だ。
リニア見学センターの2階ではリニアの仕組みを体験しながら学ぶことができます✨
— Rail Magazine(レイル・マガジン)【公式】 (@RM_nekopub) October 19, 2020
私もさっそく挑戦してみました‼️
頑張ってリニアを浮かせることができました‼️ pic.twitter.com/DmyyUC6P1x
また、解説だけでなく、スタッフによる実演実験やミニリニアの乗車体験など最新技術を肌で感じることができるフロアとなっている。
■大迫力のジオラマが目を引く3階フロア
3階にはシアターとジオラマ、見学ラウンジが設けられている。その中でも一番目を引くのが、リニア中央新幹線開業後の山梨県を舞台にしたジオラマだ。超電導リニアが駆け巡る大迫力のジオラマとなっている。
▲3階に設けられた巨大ジオラマ。超電導リニアがジオラマの中を駆け巡る。
▲3階の展望スペースでは飲食が可能。超高速の超電導リニアを見ることができる。