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路面電車と普通鉄道が並ぶ駅?どこかノスタルジーも感じられる雰囲気 富山地方鉄道の「南富山駅」に行ってみた!

2026.10.31NEW

text & photo:福島鷺栖
取材日:‘25.11.26

 先日、JR東海から譲受した213系が搬入されたことで話題の富山地方鉄道ですが、ここには路面電車と普通鉄道が交わる駅があるのはご存知でしょうか。今回は異色の競演とレトロな駅舎が目を引く「南富山駅」に行ってみたいと思います。

南富山駅の駅名板。

■路面電車と地方鉄道線 2通りの行き方

 富山地方鉄道はいわゆる普通鉄道の鉄道線と路面電車である軌道線の2つの形態が運行されています。普通鉄道は電鉄富山を起点に宇奈月温泉までを結ぶ本線と、寺田経由で立山を結ぶ立山線、さらにこの立山線の途中の岩峅寺までを結ぶ不二越・上滝線の3路線です。軌道線も同じく電鉄富山駅・エスタ前停留場を起点に旧富山港線の岩瀬浜、富山大学そして今回紹介する南富山までを結ぶ市内電車があります。よって、富山から南富山まで行くなら、鉄道線と軌道線の2通りのルートがあることになるので、訪れた際は行きと帰りで乗る路線を分けてみるのもいいでしょう。

不二越・上滝線の南富山駅のホームから構内を見渡す。

 南富山駅は市内線の終着駅でもあるため市内線の車庫が設けられています。車庫は駅から南側に設けられており、不二越・上滝線の線路とも繋がっています。路面電車の車両が走る軌道線と、大型の車両が走る普通鉄道の線路が直接繋がっている全国でも珍しい光景を見ることができます。ちなみに、鉄道線も軌道線もJR各路線と同じ1067mmの軌間を採用しているため、このような接続が可能となっています。

不二越・上滝線に隣接して設けられた市内電車の車庫。実はレールがつながっており、稲荷町の整備工場への回送などに用いられる。

地鉄電車の中間車が市内電車の車庫に留置されている。路面電車と普通鉄道の車両が並ぶ光景は異様にも思える。

車庫の脇に置かれたクーラー。模型などで再現したい光景だ。

■レトロな駅舎と市内電車のりばを見る

 車庫を見たところで次は駅舎を見ていきたいと思います。南富山駅の駅舎は富山地鉄の研修センターも兼ねているため駅舎は3階建て。立派な造りとなっています。改札も設けられており、不二越・上滝線から乗り換える場合は一度改札を出て駅前の市内電車乗り場から乗り換えることになります。なお、駅舎内には待合室も設けられており、拠点駅としての風格が漂っています。

3階建ての南富山駅舎。駅名標の上に研修センターの看板も見える。

入出庫線には線路と直角に遮断機が設けられている。

昔ながらの雰囲気が漂う出札窓口。

 路面電車である市内線と普通鉄道である不二越・上滝線の乗り換え駅としてだけでなく、駅舎や車庫と見どころが盛りだくさんな南富山駅。ここは他にはない魅力が凝縮された、趣のある駅でもあります。

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