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今年から始まった新シリーズ「キミの街のヒーローシリーズ」プラレールから初めて出た「武蔵野線」車両の全貌!

2026.10.31NEW

text & photo:なゆほ

 60年以上の歴史があるプラレールの製品・歴史・情報をまとめ、自身のホームページ「プラレール資料館」で公開しているプラレールコレクター なゆほさん の鉄ホビ連載!長い歴史を持つプラレールというおもちゃをコアな目線から語っていただきます!今回は今年(2026年)から展開が始まった「キミの街のヒーローシリーズ」で登場した「武蔵野線E231系」にクローズアップします。この製品はプラレール初登場となったカラーバリエーションということのみならず、「武蔵野線」を冠したプラレール初めての製品でもありました。(編集部)


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 2026年6月からプラレールの新たなシリーズとして「キミの街のヒーローシリーズ」の展開が始まりました。「みんなが住んでいる街や地域で活躍している車両が登場!」との謳い文句があり、全国的に有名な車両というよりかは、その地域に特化した車両が登場するものとなっています。6月に「E233系横浜線」、7月に「京阪電車8000系」と、既に発売されているものの絶版となった車両を再登場させ、8月には「E233系南武線」も再販を果たしています。当面は既存の製品から地域色の強い車両をチョイスしてくるのかと思われていたこのシリーズですが、「南武線」と同時に発売された車両で早速、プラレールでは初めて製品化されるものが現れました。

▲2026年8月に発売された「キミの街のヒーローシリーズ E231系武蔵野線」

 2026年8月1日、「キミの街のヒーローシリーズ」の3・4車種目として、「E223系南武線」「E231系武蔵野線」が発売されました。南武線は2015年3月12日に発売された「ぼくもだいすき!たのしい列車シリーズ」以来、11年ぶりの登場でしたが、武蔵野線は初の製品化です。前回もシリーズものながらいわゆる「無品番」として発売され、その後はレアアイテム扱いされていた南武線の復活、そして府中本町駅で並ぶ武蔵野線が同時に発売されたことにより、プラレールファンの間、特に関東方面では大きな話題となりました。
 E231系のプラレール自体は、前面のデザインと車体に独自の金型を使用している山手線の500番代を除き、湘南色の「S-43 サウンドE231系近郊電車」と「S-49 サウンドE231系総武線」(共に2003年~現在)、「E231系常磐線」(2003年・2015年)の3色が製品化されており、未だ製品化されていないストレート車体の800番代を除き、八高線や武蔵野線へ転属する以前のE231系拡幅車体のカラーバリエーションは、すべて製品化されていました。武蔵野線カラーは2017年から2020年にかけて行われた車両の転属により登場した新色で、プラレールとしても新たなバリエーションが加わった形となります。
 E231系のバリエーションが増えたということはもちろんのこと、実は「武蔵野線」と銘打った車両そのものがプラレール初という点も特筆されます。武蔵野線はその路線の特性上、通勤電車の他に貨物列車や臨時の特急列車も走るため、プラレールで製品化されている車両の中にも、武蔵野線を走ったことのあるものが多く存在します。ですが、「武蔵野線の通勤電車」に限ると過去に発売されたことは一度もありませんでした。形式としては、プラレールでは単に「電車」と称されていた101系・103系、「ドア開閉通勤電車」として知られる201系、ウグイス・カナリア・スカイブルー・エメラルドグリーンの4色が製品化されている205系、「京浜東北線スペシャルセット」にてE231系の前面を使用して再現された拡幅車体の209系500番代と、それぞれ武蔵野線を走った経歴のある車両が発売されていますが、いずれも別路線がモデル。こうした経緯からも、今回の「E231系武蔵野線」は話題性に富んだものとなりました。

▲行き先表示器は「府中本町」表示

 更に変わった点として、今までのE231系製品では省略されていた造型上の違和感が解消されたところも挙げられます。E231系初の製品は「サウンドE231系近郊電車」で、これはE231系の中でも近郊タイプをプロトタイプとしており、前照灯が行先表示器の左右に配置されています。プラレールではこれを立体的に造型しており、前照灯の箇所を凹ませて表現してあります。総武線向けなどの通勤型では前面下部に尾灯と並んで配置されているため、プラレールでも塗装でそのように表現されていますが、近郊型の前照灯の凹みは2026年現在でも残ったままでした。
 武蔵野線ではこの部分を全てシールで表現することで前照灯を隠し、0番代らしい顔として作られていることが特徴です。これにより0番代の特徴である前面上部の運行番号表示も表現されるようになり、今までのE231系通勤型では見られなかった処理に目新しさを感じられるようになりました。
 武蔵野線の製品化をもって、現行品・絶版品の差はあるものの、首都圏の主要JR路線の通勤電車は全て製品化されたことになります。同時に発売された南武線、2025年3月に地域限定品として発売された直通先の京葉線、各乗り換え駅で交差する中央線、埼京線、東北本線、京浜東北線、常磐線に、私鉄では西武線、東武線、つくばエクスプレス、京成線、北総線、東葉高速線を走る車両もそれぞれプラレール化されており、実際の風景をイメージして遊ぶには十分すぎるラインナップと言えます。また、情景部品ではリアルな「島式ホームキット」「対向式ホームキット」もあり、他路線の車両と合わせて武蔵野線らしいレイアウトを組むこともできそうです。
 2026年だけで4車種が発売された「キミの街のヒーローシリーズ」。こうした流れの中で、今まで製品化されていない路線・車両の登場にも期待が寄せられます。

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