山口県周南市の徳山動物園で整備が進められていた「機関車広場」が完成し、2026年8月8日に完成記念式典が開催される。広場のシンボルとなるのは、園内で保存展示されている蒸気機関車D51 395号機。市民や学生、地元企業などが参加した修復プロジェクトによって往年の姿を取り戻し、新たな展示拠点として公開される。

D51 395号機は1971(昭和46)年、旧国鉄から貸与を受けて徳山動物園で展示が始まった保存機で、半世紀以上にわたり市民に親しまれてきた。しかし、長年の屋外展示によって塗装の劣化や腐食が進行したことから、動物園リニューアル事業の一環として修復が実施された。市民ボランティアや徳山工業高等専門学校の学生、専門事業者らが協力し、錆落としや再塗装を行うことで現役時代を思わせる姿へとよみがえった。
今回完成した機関車広場では、専用プラットホームからD51の運転室へ立ち入ることができるほか、ボタン操作による汽笛吹鳴体験も用意された。また、D51 395号機の履歴や動物園展示までの経緯を紹介する解説パネルも設置されており、保存車両を通じて鉄道史に触れられる施設となっている。
完成記念式典では、関係者への感謝状贈呈に加え、D51の汽笛吹鳴も予定されている。当日はオープニングイベントもあわせて実施され、D51をモチーフとしたレールトイレイアウト展示や運転席での汽笛体験、キッチンカーの出店などが企画されている。
なお、機関車広場には平常時はベンチとして、災害時には炊き出しかまどとして利用できる防災ベンチも設置され、地域の防災拠点としての機能も備えるという。
完成した徳山動物園機関車広場
現役時代のD51 395号
■日時
2026年8月8日(土)17:30~
■会場
徳山動物園 機関車広場(山口県周南市)


