text & photo:はねちえ
富山県を走るローカル鉄道、富山地方鉄道(以下、地鉄)。著者である私の地元でもあり、長らくその沿線を見てきた上で、風景が最も素晴らしいと思う季節は、ズバリ冬だと思っています。富山が誇る絶景の山。冬は立山連峰の峰々が白く輝き、沿線は美しく雪化粧し、まさに風光明媚な景色となります。今回は、地鉄の冬の絶景写真スポットをご紹介します。
■冬の剱岳×地鉄

まず、昨今のSNSでの人気もあって全国的に有名になり、県外からも多くの観光客が訪れる、超有名スポットをご紹介します。
場所は地鉄本線の越中荏原駅〜越中三郷駅間にある常願寺川橋梁です。ここは、立山連峰の中でも最も美しいと言われる剱岳をバックに、日本有数の急流である常願寺川を渡る地鉄本線を撮影することができます。
富山といえば立山連峰ですが、実は地鉄と立山連峰のコラボを撮影できる場所というのはそう多くありません。さらに空気が澄んで最も綺麗に見える冬場は日本海側特有の曇天が広がりやすく、雨や雪の日も多いです。そのため綺麗に見える日は50〜60日程度といわれ、撮影できたなら非常にラッキーであるといえるでしょう。
■観覧車×地鉄×雪景色

次に、観覧車×地鉄×雪景色というコラボレーションが撮れるスポットをご紹介します。
場所は地鉄本線の越中中村〜西魚津駅間にある早月川橋梁です。橋梁の近くには「ミラージュランド」という遊園地があり、観覧車は高さ66メートルと、日本海側最大級を誇ります。離れた場所から見ても存在感抜群で、積雪があるときは観覧車と電車だけが引き立って、とても幻想的な写真が撮れます。
■冬渓谷×地鉄

最後に、“これぞ冬景色”という写真が撮れるスポットをご紹介します。
場所は地鉄立山線の千垣〜有峰口間にある千垣橋梁です。橋梁の下には先ほどご紹介した急流、常願寺川が流れています。この辺りは立山の麓で、冬になると平野部よりも多くの雪が降り積もります。モノクロームの風景と化した渓谷に赤い車体がよく映えることでしょう。写真の車両は「とやまもようトレイン」と呼ばれる14760形のラッピング車両です。運行されているかどうかはその日の運用次第ではありますが、訪れた際は狙ってみるのもまた良いでしょう。もちろん地鉄には他にも東急や西武、京阪など各地で活躍した車両も多数運行されていますので、その多彩なラインナップを撮影して楽しむこともできるでしょう。
まだまだ夏も始まったばかりですが、今年の冬は地鉄を撮影する旅…なんていうのを計画してみても良いのではないでしょうか。晴れた日でも、あいにくの天気の日でも、冬の富山ならではの絶景があなたを待っています。


