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黄色い線の「内側」がない駅 巨大ターミナル大阪梅田からたった一駅 阪急電車のディープな駅を探検

2026.05.29NEW

取材日:‘26.1.27
text & photo:福島 鷺栖

 関西でも屈指の規模を持つ阪急電鉄のターミナルである大阪梅田駅は、神戸・宝塚・京都線の3路線9線を擁しており、この駅を出入りするマルーンカラーの電車は、古くからあこがれの対象となっています。では、そんな大阪梅田駅の一駅隣の駅はご存知でしょうか。「十三でしょ?」と言われてしまえば、それは京都線のお話ですが、神戸・宝塚線において、大阪梅田駅から一つ隣に行くと、関東で言うところの鶴見線国道駅と並ぶディープな駅があります。今回はそんな阪急中津駅に行ってみました。

【写真】優等列車の通過に気をつけよう!ディープな下町情緒あふれる阪急中津駅 写真をもっと見る

■黄色い線の「内側」がない!激狭ホームの中津駅

 阪急大阪梅田の華やかなホームから中津駅に行くには宝塚・神戸線の普通電車に乗り込みます。京都線には中津駅のホームがないので、同線の普通電車に乗っても十三まで止まりません。普通電車に揺られることわずか数分、中津駅に着きました。
ついてまず驚くのはそのホームの狭さ。ホーム先端にいくと黄色い線の「内側」なんてものはありません。

ホーム中ほどですらこの狭さ。黄色い線の内側には人一人が入れるかどうか…

 また、ホーム上の長居は禁物です。特急などの優等列車は当駅を通過。ホーム上で撮影する際は気を付けたいところです。

■改札を抜けると昭和の高架下が広がる

 中津駅の改札は一か所のみとなっています。狭いホームのため梅田方のホーム先端に階段が設けられており、ホーム階を3階とすると2階に改札、1階は高架下店舗となっています。改札も戦前製の高架の中に設けられているため天井は低くなっています。

中津駅改札の様子。梁の付け根が曲線を描く構造は戦前製の高架に多く見られる特徴。

 改札を抜けると高架下特有の薄暗い雰囲気と昭和の香りが漂うディープな高架下店舗が広がっています。今も営業中の店舗もあり、大阪の下町の雰囲気を感じることが出来ます。

奥の階段が改札口。1階は店舗などが並ぶ。

 ちなみに、この高架下店舗は中津駅のホームがない京都線の高架下にも並んでおり、その高架の梁の部分を見ると、戦前につくられた神戸・宝塚線の高架と形状が異なることに気づきます。これが京都線に中津駅がない理由となります。実は、阪急京都線は戦前に「新京阪線」として新京阪電鉄(現在の京阪電気鉄道)が敷設したものでした。新京阪線は十三までは伸びていましたが十三~梅田は終戦後に阪急が新京阪線を取得した後につくられたものとなっています。用地の関係などの理由もあり、中津駅のホームは京都線には設けられませんでした。

高架の梁の形状が異なることがわかる。

■うめきたで変わる中津駅周辺

 中津駅のすぐそばに工事中のエリアがあります。ここはかつて梅田貨物駅が広がっていたエリアです。現在はうめきた2期エリアとして再開発が行われており、中津周辺も再開発工事が進んでいます。うめきた再開発により中津エリアはさらに人気のエリアとなっています。今後、エリアの雰囲気が変わることにより駅も変わるのでしょうか。今のうちに訪れておきたい駅のひとつとしてぜひいってみてはいかがでしょうか。
 ちなみに、名前が一緒なOsaka Metro御堂筋線の中津駅とは少し離れているため、訪問の際はぜひ阪急電車に乗っていくのがベターでしょう。

うめきた周辺のビル群をバッグに阪急電車がトラス橋を渡るトラス橋の下には梅田貨物駅の留置線が広がっていた。

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