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八高線車両もハイブリッド新時代へ…HB-E220系、釜石線用とはどこが違う?

2025.08.22

text & photo:RM
取材日:’25.8.22 場所:高崎駅留置線
取材協力:東日本旅客鉄道高崎支社

 かねてより投入が予告されていた、八高線(高麗川~高崎間)用の新型車両、ハイブリッド方式のHB-E220系がお披露目されました。

▲今回取材対象となったのは、写真手前からHB-E222-7+HB-E221-7。

 去る5月に、釜石線などに投入されるバージョンが報道公開されており、差異が気になるところです。少なくとも番代区分はされておらず、通しナンバーが振られています。また、緑色系2色のラインカラーも同一です。

↓気になる車内の様子などはこちらからご覧ください!↓

【参考】釜石線等に投入予定のバージョン。’25.5.15 盛岡車両センター

 結論から言うと、投入線区による違いは以下の点ということのようです。

1.スカートの形状
 北国仕様とされる釜石線用は、スカート下部にスノープラウを一体化し、開口部も少ない形状となっていましたが、今回の八高線用はプラウの役割は持たず、スカート下部が丸みを帯びた形状で、吊り下げステーで装着される形となり開口部も大きめとなっています。

2.GNSSアンテナの有無
 今回の八高線用では初めて運転台屋上にGNSSアンテナが装着されているのが確認できます。車体中心線上の、円錐の先端を丸めた形状の機器です。GNSSとは、GPSをはじめとする複数の衛星測位システムを連携して測位精度を高めたもので、自車の位置検知・踏切制御などに役立てるもの。当の八高線で実用化試験が行われており、いよいよ本格導入がなされるのかもしれません。

3.号車ステッカー「1」「2」の貼付
 少々細かい点ですが、今回の八高線仕様には片側3扉のうちの1ヶ所のみではありますが「1」「2」の号車ステッカーが貼付されています。八高線の当該区間は現在すべて2両編成のワンマン運転となっているため、両数が固定されるという意味で号車ステッカーが貼られているのかと思われます。

 八高線用のHB-E220系は、すべて片運転台のHB-E221+HB-E222の2両編成で8本16両が投入予定。今後順次試運転・習熟運転が行われ、既存のキハ110系を置き換える予定です。

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P:RM

 

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