
この春、譲渡先の北陸鉄道浅野川線で63年の歩みを終えた北陸鉄道8000系。この車両は、もともと「ステンプラカー」こと京王井の頭線3000系のトップナンバーである3701号であり、今回この車両を首都圏に帰還・後世に守るため、一般社団法人CARBは6月3日(火)〜7月31日(木)の期間でクラウドファンディングに挑戦中だ。

今回保存目標対象となった8811号。
第一目標は880万円で、解体を撤回し輸送・保存を実現するのに必要な金額。保存対象車は8801編成のうち、パンタグラフがなく、井の頭線で活躍していた時代の姿に近い8811号(3701号)となる。
この8811号(3701号)は、63年間という鉄道車両としては異例の長期間にわたり現役であった車両なのも特徴の一つ。さらに北陸鉄道8000系として浅野川線を走った8000系5編成10両のうち、最後の現存車両でもある。
この貴重な車両の解体の危機を乗り越え、後世へ受け継ぎ守ることができないか。そうした想いから今回のプロジェクトはスタートしたという。
なお、このプロジェクトが成功すれば、3701号は茨城県土浦市の「首都圏電車区」まで輸送されることとなる。これにより1996年に3701号が北陸へ旅立って以来、実に29年ぶりに首都圏への帰還が実現することとなる。プロジェクト目標金額など詳細は下記の通り。
■第一目標
880万1000円:緊急輸送/保存安全対策工事
■第二目標
1200万円:車両の維持管理環境整備/充実
■第三目標
1450万円:車両の外観/内観整備と活用
■支援方法
READY FORによるクラウドファンディング
■主催
一般社団法人CARB ステンプラカー保存会
■連絡先
メール:stainplacar@gmail.com
Xアカウント:@stainplacar3000



