text & photo:RM
取材日:’23.8.4
「津山まなびの鉄道館」最寄りの津山駅。ここにはもう1両の見逃せない鉄道保存車が展示されています!
駅前ロータリーの一角に、蒸気機関車・C11 80が1両まるごと、比較的良い状態で置かれているのです。「鉄道館」ではSLはD51 2の1両だけでしたが、このC11と合わせればテンダー機とタンク機、2種類の蒸機を見ることができることとなります。
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▲前灯がシールドビーム化されているのがディテール面での特徴。
このC11 80は、1935(昭和10)年日立製で、新製直後は四国の松山に配置されましたが、その後中国地区の配置が長く、芸備線や津山線での活躍で親しまれました。最晩年は会津地区に転配され、1975(昭和50)年に廃車となりました。1962年には岡山国体でのお召列車の牽引、1971年には津山線での「サヨナラSL列車」の牽引にも抜擢された経歴を持ちます。
▲80号機は2次型の1両で、この画角で見るとキャブ下端と水タンク下端のラインが揃っているのが特徴(3次型以降は、水タンクの下端ラインが一段下がる)
廃車直後に会津から岡山に「里帰り」し、津山市立南小学校にて長年保存されていましたが、駅前再整備事業に伴い、2017年に現在の位置に移設されました。
▲津山駅駅舎は木造平屋建てで往年の地方中核駅の雰囲気を色濃く残しています。
▲駅舎内に展示されていたNゲージジオラマは、例の扇形庫がSLでいっぱいだった時期を再現!
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