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特集・コラム

【岡山と鉄道の深~い関係を知る】津山まなびの鉄道館へ行って来た!

2023.09.04

text & photo:RM
取材日:’23.8.4 取材協力:津山市観光協会

 岡山県は内陸も奥深く広がっており、津山市はその内陸部を代表する都市のひとつです。また、鉄道も津山線・姫新線・芸備線が交差する要衝でもあります。そんな津山駅には隣接して鉄道保存施設「津山まなびの鉄道館」が併設されていますので、その模様をご紹介しましょう!

保存車について
 SL、DL、ディーゼルカーというすべて非電化線区用車両が保存されており、その内訳は、SL×1、DL×6、ディーゼルカー×5、貨車移動機×1の合計13両。ここにしか存在しない車両もあり、ファン必見の内容と言えます。

▲キハ33 1001、キハ58 563、キハ28 2329、キハ52 115。

▲キハ181-12。

▲唯一のSLとなるD51 2。

▲DF50 18、DD13 638…(以下下の写真につづく)

▲DD15 30、DD51 1187、10t貨車移動機、DE50 1,DD16 304。

▲大出力1エンジン搭載のDLとして期待されたDE50でしたが結局1両だけの製造に終わりました。ここでは最大のスターと言えるでしょう。

▲キハ58は車内に入ることもできます。リニューアルされたバケットシートが状態良く保存されています。

扇形機関庫・ターンテーブル
 扇形機関庫は、1936年に津山駅の西側に設置されたものです。17線を有し、また収納された機関車を検査・修繕するためのクレーンやドロップピット、修繕室、鍛冶場、技工長室及び道具置場が設けられていたと言われます。鉄筋コンクリート造で、当時の標準的な設計が採用されています。現存する扇形庫としては、梅小路に次ぐ規模を持ちます。

 ターンテーブルは60ft(約18.3m)下路式。実は今も現役の鉄道施設でもあり、気動車の修理時などに実際にここに気動車を載せて扇形庫に収納することが行われています。

 フェンス越しに現役の気動車たちが休憩している姿を見ることもできます。

しくみルーム
 安全で快適な鉄道。どのようにして正確な運行が行われているのか、技術や工夫について体験設備も交えて紹介しています。

あゆみルーム
 岡山の鉄道の歴史にスポットを当てながら、日本における鉄道のはじまりから今にいたるまでを当時の出来事とともに紹介しています。

まちなみルーム
 旧津山扇形機関車庫など津山のまちなみをNゲージジオラマで再現しています。

 岡山県の発展にいかに鉄道が貢献してきたか、それを未来の人たちにどれほど伝えたいと考えているか…そんな思いが込められた、味わい深い鉄道ミュージアムだと思いました。

 さて、その岡山エリアに着目した新刊のムックが出来上がりました! 題して「ザ・ラストモーメント 381系「やくも」」。

 381系の興味深い振り子装置の発達史と、後継の振り子車両たちを一覧できる記事を掲載。そしてこの「やくも」のラストワンとしての存在を珠玉のグラフでご紹介します。
主な新規記事
・読者傑作選グラフ…約500点におよぶ応募のあった読者作品から厳選。
・スペシャルギャラリー・381系「やくも」/EF64 1000の牽く貨物列車
・瀬戸大橋開通35周年、開業時回顧録
・津山まなびの鉄道館
主な再録記事
・日本の振り子車パイオニア381系
・走り始めた“WEST EXPRESS銀河”
・岡山、国鉄天国!
・岡山地区における国鉄型気動車の現況
ほか

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