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通勤や通学時間帯に活躍! 国鉄型キハ35系は今どうなっている?

2023.02.26

 国鉄からJRに代わって35年が経過しましたが、まだまだ現役で活躍している国鉄形車両は各地にいます。今回は、そんな国鉄形車両の中からキハ35系、そして派生車両のキハ37形・キハ38形気動車を紹介します。

P:Studio EVO

 キハ35系は、都市近郊の非電化路線用に開発され、1961年~1966年のあいだ製造された、3ドアロングシートの通勤形気動車です。

 その中のキハ37形は1983年に登場した一般形気動車。地方向けの2ドアロングシート車で、5両が製造されました。

 キハ38形は1986年~1987年にキハ35形7両を改造した3ドアロングシートの一般形気動車です。

 JRに最後まで残ったのは、キは30形3両とキハ37形3両、キハ38形7両で、JR東日本久留里線で活躍していました。引退後、5両が水島臨海鉄道に譲られて、通勤時間帯に活躍しています。

 それでは、解体とならずに令和の今も生きているキハ35系の姿をご覧ください。

 

いすみ鉄道 キハ30 62

JR久留里線で最後まで活躍したキハ30形3両のうちの1両で、いすみ鉄道が譲り受けました。現在は国吉駅の構内で動態保存していて、体験運転にも使用されています。

 

水島臨海鉄道 キハ37 101

元JR東日本キハ37形のトイレなし仕様車1000番代です。キハ37 1003が101に、キハ37 1002が102に番号を変更しました。2両とも水色をベースとした水島臨海鉄道カラーに塗装されています。

 

水島臨海鉄道 キハ37 103

元キハ37形0番代。トイレを備えていて連結部の屋根上には水タンクがあります。水島臨海鉄道ではトイレを使用停止として、形式番号をキハ37 2からキハ37 103に変更。現在は首都圏色に塗装されています。

 

水島臨海鉄道 キハ38 104

JR東日本のキハ38 1003(トイレなし)お水島臨海鉄道が譲り受けて、リフレッシュ工事を実施。形式番号をキハ38 104として2014年から運用しています。2022年2月に八高線時代のカラーに塗装されました。

 

国鉄 キハ35 901

キハ35形はキハ35系の片運転台形トイレ付車両です。そのほか片運転台形トイレなしのキハ36形もいました。キハ35形900番代はステンレス車体の試作車で、碓氷峠鉄道文化むらで保存されています。

 

関東鉄道 キハ101-102

関東鉄道にはキハ35系39両が譲られてキハ300形となりました。キハ100形はワンマン仕様に再改造された車両で2013年まで活躍。キハ101と102が茨城県筑西市のヒロサワシティで保存されています。

 

会津鉄道 AT-301

JR東日本から譲り受けたキハ30 18を改造したトロッコ車両で、1999年に運行を開始しました。2009年に後継車のAT-350形に置き換えられて引退。現在は芦ノ牧温泉駅の構内で保存されています。

 

JR東日本 キハ38 1

キハ38 1は久留里線で2012年まで活躍していたキハ38形7両のうちの1両。久留里線カラーのまま、千葉県いすみ市のポッポの丘で保存しています。引退したキハ38形のうち、5両はミャンマー国鉄に譲られました。

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