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実はこの2系列が並ぶのは初めて! 東京メトロ17000・18000系ローレル賞受賞式

2022.12.04

text & photo:RM
取材日:’22.12.3 場所:東京メトロ 新木場車両基地
取材協力:東京地下鉄

 鉄道友の会が選定する2022年ローレル賞を、東京メトロ有楽町線・副都心線用17000系、半蔵門線用18000系が受賞したことを記念し、12月3日に受賞式が開催されました。

▲有楽町線・副都心線用の車両基地である新木場車両基地に、見慣れない半蔵門線用18000系が出現!

↓画像18カット、たっぷりご覧ください!↓

 場所は新木場車両基地で、17000系・18000系それぞれのトップナンバー編成がこの日のために展示されました。半蔵門線用車両がここに来る必然性はなく、実は18000系にとっては新木場に現れること自体が初めてのこと。そして、17000系と18000系がこうして並んで留置されている状態も初めて実現しました。記念すべき日に極めて希少な並びを披露してくださったことになります。

▲鉄道友の会・佐伯会長によるスピーチ。普段使いの電車に上質な質感を盛り込んだところが印象的だったと語りました。

▲鉄道友の会・加藤選考委員長によるスピーチ。2系列の共通化を図ることによるコスト削減、優れた環境性能・バリアフリー対策、その上で投入線区ごとの独自性も盛り込まれているところを評価した、とのことです。

▲受賞者を代表して、東京メトロの山村社長からのスピーチ。この受賞は、車両設計に携わる者だけでなく、社員全員にとっての名誉であること。これを励みに、今後も安全サービス向上に努めるとのことでした。

▲(左から)盾を持つ東京メトロ・中澤取締役、賞状を持つ東京メトロ・山村社長、鉄道友の会・佐伯会長、同・柚原副会長。

▲受賞対象となった2系列の電車を前にした、関係者によるフォトセッション。両電車の行先表示に、Mマークと「東京メトロ」と表示されているところにもご注目。

極めてレアな両系列の並びをじっくりご覧あれ

▲17000系は温かみを感じさせる丸いライトケース、18000系はシャープさを感じさせる形状のライトケースというのが大きな違い。

▲17000系は前面下部中央のパネルが別体化されて、逆台形に分割線が入りますが、18000系にはそれがありません。

▲先頭部のカーブ形状はほぼ同一のようです。

▲17000系のシートモケット。

▲18000系のシートモケット。色合いだけでなく、座面と背もたれの色分けをするかどうかという点も違っています。

▲ローレル賞記念のプレートは、17000系では10連のトップナンバー編成(17101編成=写真)と8連のトップナンバー編成(17181編成)、それぞれの運転台背面部に掲出されます。

▲18000系は、全編成10連ということもあり、トップナンバー編成(18101編成)にだけ、ローレル賞記念プレートが掲出されます。

 17000系は当初計画の製造が完了(10両編成6本、8両編成15本)、18000系はあと8本が製造される計画(現時点では10両編成11本)です。ちなみに、17000系は10連仕様と8連仕様では製造メーカーが異なり、10連仕様が日立製作所、8連仕様が近畿車輛です。製造所の都合でごく細部に違いが見られます。

 18000系は全編成日立製作所製造ですが、コロナ禍の影響もあり当初計画より製造ペースを落としています。その分、置換対象となる8000系の寿命が延びたこととなり、残っている同系には東武線内用のデジタル無線も取付が完了しています。

 なお、取材当日の12月3日午後、および翌4日には、一般の方向けの記念撮影会が同所にて開催されます。抽選で選ばれた参加者の方にとっては忘れられない記念になることでしょう。

オマケ写真

▲新木場車両基地には、東京メトロ車だけでなく、東武や西武の車両も顔を見せます。あ、一番奥に東京メトロ6000系…。

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