2022年10月14日、日本の鉄道は開業より150年の節目を迎えます。ここでは、編集部でセレクトした名列車の「お題」に対して、皆さんから投稿いただく写真で構成する「みんなで作る名列車アルバム」をお届けします。最初のお題は、長崎行き特急「かもめ」です。
■お題提出記事はこちら
◆新幹線への進化も間近…伝統の長崎行き特急「かもめ」 【鉄道150周年記念】みんなで作る名列車アルバム1
私が特急「かもめ」に初めて乗車したのは、40年以上も昔の小学生の時でした。父の実家がある長崎へ行くために、博多駅ホームで発車時間まで1時間以上ある急行「出島」を待っていると、絵入りヘッドマークが新鮮な485系の「かもめ」が颯爽と入線してきました。
目の前に停車した特急型車両を見た私は乗りたい気持ちが抑えられずに、父に無理を言って「かもめ」乗車に変更してもらいました。
窓側の座席に座って、普通列車を追い越したり、単線区間では交換相手列車を待たせて通過していく情景を目にして、正に特急に乗車しているんだなという優越感を味わっているうちにあっという間に長崎に到着しました。
帰りは急行「出島」に乗りましたが、キハ58系の急行は単線区間では運転停車が多く時間がかかり、「かもめ」の速さを痛感した少年時代の思い出でした。
写真は2007年に博多~長崎で運転された「かもめ70周年記念号」の、大分から博多への送りこみ回送列車。国鉄色の485系、「かもめ」のイラスト入りヘッドマーク、先頭サイドのJNRマーク等、私が初めて乗車した「かもめ」の姿を彷彿とさせるものでした。’07.7.1 P:石垣賢一
【編集部より】少年時代の素敵な思い出話、ありがとうございました。