シリーズ第一弾:『あの日の礼受駅』編
【新入社員Kは思った。「ジオラマをつくってみたい!」と。】
新入社員Kです。今までジオラマに触れたこともなかった私ですが、誌面上や編集部員が作る作品に魅了され、すっかりジオラマが好きになりました。そこで、自分もつくってみたい! と思ったわけです。
ジオラマといっても作風は様々。早速材料をそろえ、どんな作品をつくるかを考える日々…。
どうにかイメージは固まったものの、どこから手をつけていいやら分かりません。そこで『RMモデルズ』編集部の先輩にも協力してもらい、共通のテーマで各々製作しました。
【思い出をブック型小物入れに詰め込む】
製作のテーマは「思い出」。
なにを土台にしてジオラマを作るかも大いに迷いましたが、今回は100円均一ショップで手に入れられるこちらの小物入れの中に作ることにしました。
ブック型の小物入れは手のひらサイズのものから、A3サイズのものまで幅広いサイズ展開がされており、作りたいサイズのものを選ぶことができます。
このブック型の小物入れを見たとき、この中にジオラマを作り、本棚にアルバムのように並べれば楽しいのではと思いつきました。そしてアルバムといえば思い出の詰まったもの。
そういった経緯もあり、今回「思い出」というテーマで製作することにしました。
【シリーズ記念すべき第一弾は…?】
そしてこちらの企画は全4回のシリーズでお届け!
最終回にはわたし、新入社員Kが初めて製作したジオラマのご紹介も予定しています。
心のこもった作品をお見せしていきますので、ぜひご期待ください。
記念すべき第一弾は「RMモデルズ」編集部のYさんが製作した作品をご紹介。
Yさんが「忘れられない」と言っていたある場所とは…?
「RMモデルズ」編集部のYです。ジオラマを初めてつくったのは約20年前。
これまで沢山のジオラマを製作してきました。仕事以外にも趣味で作ることもあります。
これからご紹介する作品は、私が実際に足を運び、自分の目で見た「思い出」を「ブックジオラマ」として表現したものです。
今回は北海道の礼受駅をジオラマに落とし込みました。
私の「思い出」をご覧ください。
【あの日の礼受駅】
北海道を走る留萌本線の部分廃止区間に存在した「礼受駅」を再現。
部分廃止前に自身が列車車内から撮影した礼受駅の思い出をブックケースに閉じ込めました。海岸至近のロケーションや、道路からやや高い所に設置された駅との高低差を表現するためのデフォルメ具合がポイントです。
▲実際に礼受駅で撮影した写真を扉部分に貼付。
駅はジオコレの「駅H」を使用しました。こちら、礼受駅の実物に激似なのです。
▲形だけでなく色も実物の礼受駅ににそっくりだ
この「駅H」を見たとき、礼受駅を作るしかない!と思い、製作に至りました。
ガードレールは雪国特有のワイヤータイプを自作。風景を忠実に再現しました。
▲海辺には自作したワイヤータイプの柵が。
【礼受駅訪問の思い出】
訪れたのは2015年9月頃。
留萌線は当時北海道の中で乗り残していた路線であったので、部分廃止の前に乗っておこうと訪れました。緩急車(車掌車)の駅舎を間近で見たのは初めてだったので、「これが噂の駅舎か!」と興奮しました。
この時は当時終点だった増毛駅を目指していたので、途中下車する余裕がなく、車内から撮影。下車して撮れなかったことが心残りです。
終点に向かう途中に通過した舎熊駅も緩急車の駅舎で、そちらも思わず撮影したことを覚えています。
▲終点に向かう途中で舎熊駅を撮影。
▲増毛駅付近。私のほかにも訪問者が。
当初はプライベートで訪れる目的で、往復飛行機での旅の予定でした。ですが後から取材をドッキングした形になり、青森回りで帰ることに。
訪れた順としては札幌→深川→留萌(宿泊)→増毛→留萌→深川。
各地を取材しながらの長旅となりました。
礼受駅は2016年に廃駅となり、近日留萌線の全線廃線が決定するというニュースも入ってきているので、製作しながら当時の記憶が蘇り、懐かしい気持ちになりました。
作品を眺めるたび、「あの日の礼受駅」を思い出すことのできる仕上がりになりました。
さらに、作ったジオラマは本棚に入れて場所を取らずに保管することができるので、「思い出の本棚」をつくるのもいいかもしれませんね。
みなさんも、「ジオコレ」を使ってあの日の「思い出」を形にしてみてはいかがでしょうか。
【第二弾はコチラ】「北斗星乗車記念ブック」をつくる!