text & photo(特記以外):瀧口宜慎(RMM)
※撮影日は特記以外は2018年4月23日
▲P:鈴木重幸
都市部を走る大阪環状線と山手線の沿線では、自線区 の電車以外にも各地域から直通している特急や快速電車が数多く見られます。特に大阪環状線では環状線の路線自体に特急から各駅停車までのバラエティに富んだ車種が運用され、見るのも乗るのも飽きさせません。ここでは2018(平成30)年の取材当時の東西の環状線で見られた代表的な定期列車を見て、令和と平成、どのように車両を取り巻く環境が変わったか見ていきましょう。
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■2018年当時の山手線で見られた車両
山手線はほぼすべての区間で複々線かそれ以上の線路を持つため、山手線として完全に独立した列車の運行を持ちながら、平行する山手貨物線を走る「湘南新宿ライン」や東海道・常磐・東北本線が乗り入れる「上野東京ライン」には数々の列車が運行され、こちらもレイル・ファンを飽きさせません。
▲東武特急「スペーシア」までも が乗り入れる山手貨物線。この ほか私鉄電車では東京臨海高速鉄道の70-000形が乗り入れる。何気なく並んでいるE231系山手線だが、こちらも全車撤退してから2年以上が経ってしまった。
2018.6.13 大塚 P:鈴木重幸
▲E233系1000番代京浜東北線とE231系上野東京 ライン。上野東京ラインと湘南新宿ラインとは形式は 同じでE231系のほかE233系3000番代も共通運用 される。
2018.6.13 田町
▲E259系〈成田エクスプレス〉。大宮方面から新宿、 品川、東京を経由し成田空港へと向かう。山手線では 品川から新宿経由で駒込まで並行する。
2018.6.12 五反田
▲185系「踊り子」。当時は「踊り子」運用以外でもその姿が見られたが、2021年3月のダイヤ改正で定期運行から引退したのは記憶に新しい。
2018.6.13 田町
▲251系「スーパービュー踊り子」。上野東京ライン では東京以南、湘南新宿ライン全線でその姿を見ることができたが、こちらは2020年3月の改正で引退。
2018.6.13 田町
▲東海道新幹線も東京 〜品川間で並行する。
2018.6.13 田町
2022年現在、元号が「平成」だった2018年当時を振り返ると、大きくは変わってはいないものの、よく見るとここ数年で姿を消した車両も多く見られます。こうしてみると日々の記録の大切さを改めて思い知らされますね。
■2018年当時の大阪環状線で見られた車両
さて続いては大阪環状線の2018年当時走っていた車両たちを見ていきましょう。こちらも各駅停車から特急まで幅広い車両を見ることができますが、やはり年月の差を感じるのは201系でしょう。当時はオレンジバーミリオン1色の通勤電車がこの大阪では見ることができました。
▲201系。103系から受け継いだオレンジバーミリオンの車体色をまとう。すべての車両が延命工事を施されていたが、2019(令和元)年の6月に全車引退した。
野田
▲323系。2016年12月より営業運転を開始。JR化以降の新製車で環状線を走る車両が3扉車ということもあり、将来のホームドア導入を見据え、通勤型ながら3扉として登場。
弁天町
▲221系。近年体質改善工事が施され前面廻りの印象がやや変わった。環状線周辺では「大和路快速」とし て奈良〜大阪・天王寺を結ぶ。天王寺発で環状線を一 周し関西線へ入る運用。
今宮
▲281系「はるか」。空港アクセス特急として京都方面から梅田貨物線を経由し環状線に入り、天王寺から阪和線へと入る。
大正
▲287系パンダラッピング。和歌山県内のテーマパーク「白浜アドベンチャーワールド」の開園40周年を記念してラッピングされた編成。
野田
▲201系関西線。同線は天王寺から今宮まで環状線と複々線として敷かれ、JR難波へ向かう。写真奥で環状線外 回り線が関西線を乗り越え方向別運転となる。ちなみに、こちらの201系の引退もアナウンスされており、近く見ることができなくなる。
天王寺〜新今宮
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