東京都交通局は、日暮里・舎人ライナーで朝ラッシュ時間帯の混雑緩和を図るため、既存車のうち12編成を新車に更新すると発表した。置き換え対象は一部クロスシートの300形全16編成中の12編成で、2022~24年度にかけて投入することで、全20編成中の8割、16編成がオールロングシートとなる。また、投入される車両はすべての車両に防犯カメラが設置され、セキュリティも強化される。
300形を置き換えるために投入される車両は、330形3次車となる。(プレスリリースより)
置き換え対象となる300形。日暮里・舎人ライナーでは開業以来初の車両置き換えとなる。
‘12.11.25 東京都交通局日暮里・舎人ライナー 舎人公園 P:福田智志
(「鉄道投稿情報局」より)
■投入される車両の特徴
【左写真】車内はオールロングシート。【中写真】防犯カメラ。【写真右】フリースペース。(プレスリリースより)
・座席のロングシート化により定員を増やし、輸送力を増強。
・セキュリティ強化を図るため、全ての車両に防犯カメラを設置。
・すべての車両にフリースペースを設置。
・抗ウイルスコーティングを施工。
■運行開始日:2022年6月25日(土)から1編成を運行開始。その後、順次運行を開始。
■導入時期:2022年度(令和4年度)~2024年度(令和6年度)
【編集部追記】日暮里・舎人ライナー開業時に投入された300形は、最初の時点では車内中央部が1+2列配置のクロスシートだった。これは実は乗客サービスではなく、ラッシュ時に定員オーバー乗車すると、想定した以上の重量が掛かる危険があったためである。その後、1列クロスシート+ロングシートに設計変更され、既存車も改造を受けた。増備車となる320形・330形では車体を軽量化することで耐荷重を増大させ、オールロングシートとなっている。